ホーム | ブラジル国内ニュース | サンパウロ州サントス=木工所の火災で有毒ガス=98人に被害、住民も退避

サンパウロ州サントス=木工所の火災で有毒ガス=98人に被害、住民も退避

有毒ガスの被害者が98人に増えた事を伝える9日付G1サイトの記事の一部

有毒ガスの被害者が98人に増えた事を伝える9日付G1サイトの記事の一部

 8日未明、サンパウロ州サントス市パケター区の木工所の倉庫で火災が起き、消防が鎮火したが、その際に大量の有毒ガスが発生し、消防士らが入院などを余儀なくされた他、地域の住民にも退避命令が出たと8、9日付伯字紙、サイトが報じた。
 火災発生は午前1時頃で、消火作業の途中で倉庫奥に保管されていたリン化アルミニウムが水と反応、ホスフィンと呼ばれる有毒なリン化水素が発生した。9日朝の報道によれば、消防士ら、少なくとも98人が病院に運ばれたという。
 リン化水素は殺虫剤の成分としても使われ、木工所も、輸出用の製品に虫がつくのを避けるためにリン化アルミニウムを保管していたが、この物質を使った作業の許可は得ておらず、2トン(一部報道では3トン)のリン化アルミニウムが違法かつ不適切な状態で保管されていたという。
 この物質の存在を知らなかった消防は、通常通りに水を使って消火活動を行ったため、有毒ガスが発生。中毒症状を起こした消防士や警官、市警備隊員ら30人以上がサンパウロ市のクリニカス病院に運ばれたが、同日中に退院許可が出た。
 また、退避命令が出た地域住民も、用意されたバスで市内のサンタカーザ病院に運ばれ、診察を受けた。病院によると、大半は軽症だった。
 化学物質の存在判明は午前4時過ぎで、環境浄化技術公社(Cetesb)や国立再生可能天然資源・環境院にも通報され、職員が派遣された。化学物質の隔離作業は市防災局職員が行った。
 リン化水素は皮膚や気管支の炎症、肝臓障害などを引き起こす。症状は48時間以内に出るとされているが、住民には8日夜、帰宅許可が出た。

image_print

こちらの記事もどうぞ

  • サンパウロ市クラコランジア=冷たい雨の下、一掃作戦強行=警察900人動員38人逮捕2017年5月23日 サンパウロ市クラコランジア=冷たい雨の下、一掃作戦強行=警察900人動員38人逮捕  【既報関連】サンパウロ市セントロ、ルス区の麻薬汚染地帯クラコランジアで21日朝、警察が地域一掃作戦を行ったと、22日付現地紙各紙が報じた。  市警、軍警あわせて900人を動員して行われた作戦では、麻薬密売者ら38人が逮捕され、ナイフや銃などの武器多数と麻薬が押収され […]
  • ■ひとマチ点描■結婚式のあでやかな着物展示2017年5月23日 ■ひとマチ点描■結婚式のあでやかな着物展示  ブラジル日本移民史料館では、文協ビル3階にあるショーケースで「結婚式の着物」の企画展示をしている。見学は無料。平日と土曜の史料館事務所の営業時間帯のみ見学できる。普通は入れない場所にあるため、3階でエレベーターを降りてすぐにある事務所で申し込みを。  さらに特別企画 […]
  • 《ブラジル》殺人容疑者がリンチに遭い死亡=前日殺した市民の遺族らの報復か2018年10月2日 《ブラジル》殺人容疑者がリンチに遭い死亡=前日殺した市民の遺族らの報復か  ブラジル北部のアクレ州内陸部のカピシャバ市で9月27日夜、殺人容疑で捕まったエリソン・デ・ソウザ・サントス容疑者(19)が、警察署に乗り込んだ住民達からリンチに遭って死亡するという事件が起きた。  同容疑者が捕らえられていた警察署を襲った住民達は、署の門や錠前をハン […]
  • 移民の父、上塚の生涯描く=演劇「万華鏡~百年物語」=劇団員16人来伯、6日から2018年9月28日 移民の父、上塚の生涯描く=演劇「万華鏡~百年物語」=劇団員16人来伯、6日から  【既報関連】熊本市の劇団夢桟敷(坂本真理代表)は、〃移民の父〃上塚周平の生涯を描いた演劇『万華鏡~百年物語』の公演を、10月6日午後3時から聖市熊本県人会ホール(Rua Guimaraes Passos, 142)、9日午後7時半からプロミッソン市劇場(Rua […]
  • 日伯友好病院創立30周年=記事広告=高度医療サービスを提供し続けて30年2018年9月26日 日伯友好病院創立30周年=記事広告=高度医療サービスを提供し続けて30年  サンパウロ市とグアルリョス市を代表する病院の一つとして高く評価されている日伯友好病院は、2018年に創立30周年を迎えました。サンパウロ市北部パルケ・ノヴォ・ムンド区に所在する当院は1988年に設立され、病床数30床からスタートした当院は、現在243床を有する病院に発 […]