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《カンピーナス》大聖堂で銃乱射事件が発生=負傷者死亡で、死者5人に=犯行動機不明、頭撃ち自殺

事件の翌日、現場に花を手向ける人(Rovena Rosa)

事件の翌日、現場に花を手向ける人(Rovena Rosa)

 サンパウロ州カンピーナス市のメトロポリタン大聖堂で11日午後1時半頃、1人の男が銃を乱射する事件が発生し、4人が死亡、少なくとも4人が負傷した。駆けつけた軍警と銃撃戦になって被弾した男は、自らの頭を撃ち、自殺した。12日付現地各紙が報じている。
 犯行に及んだのは、カンピーナス市に接するヴァリーニョス市に住む無職のエウレル・グランドルフォ容疑者(49)で、連発型と回転式の拳銃を1丁ずつ所持していた。犯行の動機は明らかになっていない。
 証言によると、現場には当時、約20人の人がいたという。警察に男が乱射し始めたとの通報が入ったのは午後1時25分、現場は大混乱に陥ったが、クリスマスのイベント警備のために外にいた軍警が30秒後に中に入り、グランドルフォに向けて発砲。胸部に命中したが、既にグランドルフォは21発の弾丸を発射した後だった。その場にうずくまった男が最後に放った一発は、自らの頭に撃ち込まれた。
 現場で亡くなったのは、シジネイ・モンテイロ氏、ジョゼ・エウデス・フェレイラ氏、クリストファー・サントス氏、エルピジオ・コウチーニョ氏の4人だ。また、重傷だったエレノ・セヴェロ・アルベス氏は12日午後、息を引き取った。
 その他の負傷者は、ジャンジラ・モンテイロ氏(亡くなったシジネイ氏の母)、マリア・フェレイラ氏(亡くなったジョゼ・エウデス氏の妻)、ロウデス・ロドリゲス氏の3人で、12日中に退院許可が出た。ジャンジラ氏は退院許可後、シジネイ氏の葬儀にも駆けつけた。
 被害者の中にも、現場に居合わせた人の中にもグランドルフォの知己はいなかった。
 グランドルフォは、システム・アナリストとして、サンパウロ州検察庁に2012年から勤めていたが、14年に解雇された。妻も子供もおらず、母親を8年前に亡くしており、ヴァリーニョス市に父と二人暮らしだった。知人、友人たちは「前の土曜にも会った。何でこんな事をしたのか見当もつかない」「良い家族だったのに」と語っている。
 ジャイール・ボウソナロ次期大統領(自由社会党・PSL)は、「事件の捜査を注視している。被害者や遺族に弔意を表明する」とツイートした。
 また、今回の事件により、ボウソナロ次期政権が推進する、銃規制緩和問題についての議論に熱が入ることが濃厚だ。
 マジョール・オリンピオ下議(PSL、次期上議)は、「我々がやろうとしているのは銃の管理規制を再定義すること」と語り、オニキス・ロレンゾーニ次期官房長官(民主党・DEM)も、事件が次期政権の銃所持自由化の方針を変えるものではないとしている。
 しかし、専門家からは、「銃の流通が少ない程、犯罪発生率も低くなる。これは数々の研究で明らか」との声もあがっている。

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