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コパ・サンパウロ=パルメイラスが粋な計らい=田舎の小規模チームの選手をスタジアムツアーに招待

 ブラジルサッカー界の1月の風物詩、コパ・サンパウロ。ブラジル中から集まった、エリートクラブから小規模クラブまでの20歳以下の育成チームが、サンパウロ州を舞台に育成チームナンバーワンの座をかけて争う。
 大会50周年の今年は128チームが参加し、1月25日のサンパウロ市制記念日に伝統のパカエンブースタジアムで行われる決勝を目指す。
 参加チームにはコリンチャンスやパルメイラス、フラメンゴなどの全国選手権1部上位常連チームの育成チームもいるが、それだけではない。サンパウロ市からおよそ3500キロ離れたアクレ州から出場したガウヴェスは、創設7年で、トップチームはアクレ州選手権1部。全国選手権4部にも手が届かない。
 サンパウロ州どころか、ブラジル全国レベルでもトップクラスの名門パルメイラスと同じグループ13に入ったガウヴェスは、1次リーグの敗退を覚悟し、リーグ最終戦の翌日、1月10日発の帰りの航空券を買っていた。
 しかし、一次グループリーグの3試合では、パルメイラスに負けただけで、残り2試合に勝利。2勝1敗の2位でベスト64入りを果たした。決勝トーナメント1回戦も突破したガウヴェスだったが、2回戦では再びパルメイラスと対戦して敗れた。
 思わぬ健闘により、帰りの航空券を無駄にしてしまったガウヴェスは、すぐに別の日のチケットを買う予算もなく、チームに帯同していたスタッフが地元アクレ州の会長にコンタクトをとると、「銀行に融資を頼んでみるから待つように」との指示だった。
 ガウヴェスの窮状を見た、ブラジルでもトップクラスの資金力を誇るパルメイラスは、航空券代を代わりに払う事を申し出た。
 パルメイラスの粋な計らいは航空券だけに留まらず、チーム全員をサンパウロ市のパルメイラストップチームの練習場にも招待した。そこで彼らが会ったのは、パルメイラスのレギュラーゴールキーパーでリオ五輪金メダリスト、アクレ州出身のスター、ウェヴェルトンだった。
 彼らが次に向かったのは、パルメイラスのホームスタジアムのアリアンツ・パルケだ。スタジアム内の貴賓室、メディアルーム、ロッカールームも見学した選手たちは、パルメイラス最大のタイトル、1999年リベルタドーレス杯のトロフィーの写真も撮った。
 プロの選手が試合時に通る通路を通って、ピッチを踏んだ時、選手たちの感動は頂点に達し、「夢みたいだな。ここが満員になるところ想像してみろよ!」と語り合っていた。
 ガウヴェスの選手たちは、語りつくせぬ思い出を胸に、当初の予定より4日遅く家路に着いたが、そのバッグにはパルメイラスからプレゼントされた新品のサッカーシューズと、沢山の写真も詰まっていた。(15日付エスタード紙より)

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