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3県合同新年会に約100人=協力し合って活動拡大=交流新鮮、おせちも好評

約100人もの人が参加した

約100人もの人が参加した

 東京、埼玉、宮城の3県人会は19日、「3県合同新年会」を聖市の宮城県人会館で初開催した。各県人会員をはじめ、野口泰在聖総領事、松尾治文協副会長ら総勢100人が参加。数の子や黒豆、田作り、いくら、からすみ、エビフライ、煮豚、赤飯などが入った豪華な手作りおせち弁当が振舞われ、県文化クイズ、カラオケ大会で親睦を深めた。一世世代の高齢化に伴い、活動規模を縮小させる県人会が多い中、協力しあうことで活動規模を拡大させた新たな例として注目が集まっている。

おせち弁当

おせち弁当

 県人会が協力しあって取り組む活動の代表例には県連主催の日本祭りが挙げられるが、その他にも地方ブロックごとの運動会や、愛知、大分、和歌山、滋賀、長野の5県人会共催の『屋台祭り』などがある。今回の合同新年会はそれらに続く新たな取り組みで、来賓挨拶に立った野口総領事は「工夫を重ねて県人会を守ろうとする皆さんの姿勢に敬意を表します」と賛辞を贈った。
 活動を活発化させたい各県人会の思惑が一致して実現した今回。長年に渡り単独で新年会を行ってきた東京都友会からは約50人が参加。運営にあたってのノウハウを共有した。宮城県人会からは約30人が参加し、音響、映像設備を備えた会館を会場として提供。埼玉県人会からは約20人が参加し、100人分の料理、飲み物の手配をした。

坂和元東京都友会会長の発声で乾杯

坂和元東京都友会会長の発声で乾杯

 東京都友会の関根隆範会長は今回の取り組みに対して「県人会は積極的に新しい活動の形を探さなければならない」と強調。昨年就任したばかりで、40代という若さの埼玉県人会の吉田章則会長と、宮城県人会の上利エジガール会長は「イベントを行う体力が無いだけでなく、会を維持するのにも苦労している県人会がある。今後はそうした県人会とも協力して県人会全体を盛り上げたい」と語った。
 宴もたけなわの会場で楽しげに盛り上がっている一団に感想を尋ねると「おせち料理も美味しく、他会の人との交流も新鮮でとても楽しい。またぜひ企画して欲しい」と皆一様に笑顔。「上利会長の取り組みを応援したい」と数年ぶりに新年会行事に参加したという宮城県人会の70代男性は、同席した初対面の都友会会員と楽しげにこの日何度目にかにもなる乾杯を交わした。


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会場風景

会場風景

 3県合同新年会で供されたのは、豪華なおせち弁当だけではない。紅白餅の入ったお雑煮とフルーツ餡蜜も100人分用意されていた。驚くべきことにこれらの料理はたった3人の手で準備された。配膳などは参加した会員らも手伝ったが、食材手配から調理、盛り付けは、埼玉県人会の森田泰江さんとその友人の長谷川明美さん親娘だけで行われた。恐るべき作業効率。都友会の婦人も脱帽した様子で「新年会のMVPはこの3人ね」と一言。3人は料理が趣味で、県連日本祭りで埼玉県人会が出すカレーパンも彼女らが毎年手作りしているという。ちなみにその数は2千個。県人会合同企画が盛んになり、他県人会にも居るであろう料理自慢たちが協力して事に当たるようになったら、いったいどれだけの事が出来るのだろうか。
     ◎
 新年会参加者はやはり日本人高齢者が多かったが、日本文化に関心を持つ伯人の若者の姿も見かけた。漫画やアニメでおせち料理の存在を知り、憧れを持ったとしても、日本食レストランでは中々食べられない。新年会は貴重な文化体験の場となったようだ。また、家族に連れられてやってきた子ども達も珍しいおせち料理を楽しんでいた。このまま参加が続けば、自然とおせち文化を継承してくれるかも。

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