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パウリストン=平田さんに4度目の栄冠=Rプレットで600人ノド競う=UPK主催、歌謡界の登竜門

最優秀賞に輝いた平田さん(撮影・Silvio Sano)

最優秀賞に輝いた平田さん(撮影・Silvio Sano)

 日系歌謡会の登竜門として知られる「第25回聖州カラオケ大会(パウリストン)」が今月16、17日、リベイロン・プレット日伯協会で約600人が参加して盛大に催された。パウリスタ・カラオケ連合(UPK、水谷ペドロ会長)主催。記念すべき25周年を迎えた今大会は、地方日系団体の活性化を目的としてリベイロン・プレットで催され、次世代の育成強化を打ち出した。

 「聖・カンピーナス中枢から離れた聖州奥地でも、カラオケ文化を永続させたい。だからこそ私の任期のキックオフとしてここを選んだ。会の結束を強化しながら、新しい世代を育成していきたい」――大会挨拶に立った水谷会長はこう意思を表明した。
 今大会では、子供の部の出場者全員に対して参加賞のメダルを贈呈するなど、次世代参加を促すための施策もとられた。
 開会式には、同市を初訪問した野口泰在聖総領事、アントニオ・ドゥアルテ・ノゲイラ・ジュニオール同市長、イザベラ・カルバーリョ・ペソッチ同市文化局長、ブラジル歌謡協会の西森明美会長、リベイロン・プレット日伯協会のシルビオ・キヨシ・サカモト会長らが出席し、開会に祝辞を寄せた。
 野口総領事は「カラオケは重要な文化の一つで、それを通じて皆さんは日本語を保存し、普及されてきた」と称え、西森会長は「郷愁を癒すために歌い始めた先人から引継いだ文化を守ることになる」と強調した。
 来年の第26回大会開催予定地サンベルナルド・ド・カンポ市のミナミ・ヒロユキ経済科学労働技術観光局長は、「文化だけでなく経済をも動かす力がある」と重要性を強調。アントニオ市長は「日本移民の入植以来、日本文化の伝播により同市を繁栄に導いてきた」と日本移民を手放しで賞賛した。
 大会は2日間に亘って開催され、ソロカバ地域から選出された平田信弘さんが最優秀賞に輝いた。98、05、15年に続いて4回目の優勝。05年大会はリベイロン・プレットで開催されており、同じ舞台で再び優勝を掴み取った。
 平田さんは「パウリストンを通じて、どう人生の壁を乗越えるかを学んだ。今大会を最後に引退を覚悟していた。だから、最優秀賞に選ばれたのは唯一無二の感激」と話し、「今後はカラオケ教師や大会審査員としてUPKの活動を支え、後進育成に務めたい」と謝意を滲ませた。


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 今回パウリストンを地方で開催した背景には、これまで当てにしていた日系議員による議員割当金や税法上の優遇措置に期待できなくなり、永続的な開催に危機感を募らせていることが挙げられるそう。水谷ペドロ会長は、「我々がさらに結束していかなければ、この伝統を長く維持してゆくことが出来なくなる」と話し、「会の結束強化に繋がるレガード(遺産)を残したい。皆が少しずつ協力すれば、大きなパウリストンが開催できる」との思いを挨拶で熱く語った。いずれ、グローボTV局の「The Voice Brasil」などの歌手登竜門番組にも、パウリストンで優勝するような日系歌手に登場してもらい、ブラジル社会にも広く日系人の歌唱力の高さを認めてもらいたいところでは。もしくは日本デビューへの道にも積極的に挑戦して欲しい。

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