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《ブラジル》ボウソナロ大統領が議会での政党連立に動く 就任後の法案一つも通らず PSLだけでは政界動かず

4日のボウソナロ大統領とPSDの会談(Marcos Corrêa/PR)

 ボウソナロ大統領が連邦議会での政党連立に向けて動きはじめていると、4日付現地紙が報じている。

 ボウソナロ大統領は当初、連邦議会に置ける政党連立を「古い政治」として好まず、やろうとしなかった。同大統領は「福音派」「農業派」「銃派」など、党派を超えたグループを味方につけて議会内の票を取りまとめようと試みていた。

 だが、大統領就任から間もなく100日のこの時期に、まだ連邦政府側の法案が何ひとつ承認されず、社会保障制度改革を通そうにも下院での協力体制が全く見えない状況で、背に腹は代えられなくなった。

 現時点では、連邦議会内でボウソナロ大統領の味方といえるのは、自党の社会民主党(PSL)のみで、下院で54人(10・5%)、上院で4人(5%)を占めるに過ぎない。

 1990年代以降の大統領は、政党連立によって、議会の50%以上の支持を得るのが普通であり、議会での支持率が一番低かったコーロル氏でさえ、31%の支持があった。

 こうしたことから、ボウソナロ氏は4日から政党の代表と面会をはじめている。対象となるのは民主党(DEM)、民主社会党(PSDB)、民主運動(MDB)、進歩党(PP)、社会民主党(PSD)、ブラジル共和党(PRB)、共和党(PR)、社会秩序共和党(PROS)、ポデモスといった党だ。今回の面談は、ボウソナロ氏がイスラエルを訪問している間に、オニキス・ロレンゾーニ官房長官がお膳立てしたものだ。

 アミウトン・モウロン副大統領は、「これらの政党が連立を引き受ければ、なんらかの形で連邦政府内の役職が政党に与えられることになるだろう」と答えている。この場合、従来の政党連立と何も変わらなくなる。

 だが、前途は多難だ。ロドリゴ・マイア下院議長(DEM)はボウソナロ氏と対立状態にあり、この連立のために自分から動くということは考えにくい。DEMは、オニキス・ロレンゾーニ官房長官をはじめボウソナロ政権に3人の閣僚を抱えるが、同党党首のACMネット氏はボウソナロ大統領との連立にかなり消極的だと言われている。

 ボウソナロ大統領は4日、オニキス官房長官と共に、PSDBとPSDの代表と会談を行った。その結果、両党から、社会保障制度改革への協力を取り付けることができた。だが、政党連立そのものは、「中立」ということで断られた。

 

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