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「親切」テーマにモジ秋祭り=入植100周年を顕彰=4日間で来場者10万人見込む

開会式の鏡割り

開会式の鏡割り

 今年で入植100周年を迎えたモジ・ダス・クルーゼス文化協会(津田フランキ理事長)主催の「第34回秋祭り」が、6日から同文協総合運動場で始まった。テーマは日本人移民を受け入れてくれたブラジルに感謝を込めた「親切」。年々拡大し華やかになる同祭では、7、13、14日と4日間で10万人の来場を見込んでいる。

 今年で日本人移民の入植100周年を迎えるモジ・ダス・クルーゼス市。松本茂評議員会長によれば、1919年に鈴木家が初めてコクエラに入り、その後多くの日本人が入植した。9月頃に行なわれる入植100周年祭では、ポルトガル語の記念誌が出版される予定だと語る。
 モジ秋祭りはそのコクエラで始まった。当初は来場者3千人の規模だったが、現在の場所へ移動してから急拡大を遂げている。
 6日の午前10時からは、敷地内にあるやすらぎの塔で開拓先亡者追悼法要が開始。モジ西本願寺の清水円了主管、本門佛立宗モジ隆昌寺のコレイア教伯が導師を務め、約70人が参列した。
 今年は山田彰駐ブラジル特命全権大使も参加。山元治彦元会長によれば、日本の大使が法要から参加するのは初めて。
 歴代会長を代表し山元元会長が「開拓者へのお礼」を込めて追悼の辞を述べた。毎年多くの人が参加することに触れ「日本文化の普及・継承ができていると思う」とし、先人に「同祭が長く続くよう見守っていてほしい」と願いを込めた。
 モジ文協の津田理事長の父、津田ロナウドさん(75、二世)は近隣のビリチバミリン市出身。家族全員がこの地域に根を下ろしており、「毎年自分の家族を追悼する気持ちでここに来ている」と語り、故人を偲んだ。
 正午から始まった開会式には、山田大使、津田会長、マルコス・メーロ市長、安倍ジュリアーノ副市長等が出席した。
 津田理事長はあいさつでテーマの「親切」に言及し「親切は人のことを考え尊重すること。会場の皆さんもこのお祭りでそれを感じてくれると思います」と語った。
 今年はモジ文協に貢献した山元元会長、堀井文夫氏、綱木憲明元会長と、スポンサーの食品製造業者アルファがそれぞれ表彰を受けた。また、同市から花とコーヒーの粉を使って描いた似顔絵、そして同市の日本人移民100周年記念誌が山田大使に贈られた。
 山田大使は午前中に出席した開拓先亡者追悼法要を「モジ入植100周年の今年において、とても大切なこと」と強調し、「秋祭りはこの地域で最も大きな農業祭。祭りを通じて、日本文化が普及すれば」と願った。
 会場では、同市で作られた農産物の品評会や即売会、日本食店、プロプリス店、日系企業の展示、生花や書道などの日本文化の紹介が行なわれている。特設舞台ではミス&ミスター秋祭りコンテスト、マジックショー、和太鼓や踊り、歌謡ショーなども。毎年人気な灯篭流しも行われている。
 13日は午前10時から午後10時、14日は午前10時から午後9時まで。問合せは、モジ文協(11・4791・2022)まで。


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 モジ秋祭りの農産展では、例年のように同地の立派な農産物が並べられていた。今年の野菜はどうなのかと思い、かつて出展していたという北川真治さん(80、滋賀)に聞くと、「今年はどこの地域も苦戦していますよ」と語る。雨天が多すぎるため、湿気が多い土になっていることが原因だとか。新鮮で美味しい農産物は同祭のような場所でこそ購入した方が良さそう。週末は、是非モジ秋祭りに足を運んでみては?

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