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ベネズエラ=情報機関が国会副議長逮捕=政党の会合後狙い車ごと連行

逮捕されたザンブラノ副議長(後方)と壇上を降りるグアイド議長(副議長逮捕を伝える8日付G1サイトの記事の一部)

逮捕されたザンブラノ副議長(後方)と壇上を降りるグアイド議長(副議長逮捕を伝える8日付G1サイトの記事の一部)

 政情不安が続くベネズエラで8日夜、体制派の情報機関(Sebin)が、反体制派No2のエヂガル・ザンブラノ国民議会(国会)副議長を逮捕したと8、9日付ブラジル国内紙、サイトが報じた。
 ザンブラノ氏逮捕は本人がツイッターで情報を流した事などで明らかとなり、1月に暫定大統領就任を宣言したフアン・グアイド国会議長も、同日夜、身柄拘束を確認する発表を行った。
 ザンブラノ氏と同じ民主行動党所属議員のカルロス・プロスペリ氏によると、ザンブラノ氏は8日夜、政党の会合後に情報機関職員らに囲まれたという。帰りかけていた同党党員らは同氏を助けようとしたが、情報機関職員らに阻まれた。
 情報機関職員はザンブラノ氏を車から引きずり出そうとしたが、同氏が拒んだため、レッカー車を使って車ごと、反体制派の政治家が多数拘束されているエリコイデと呼ばれる建物(刑務所)に連行した。体制派No2のディオスダド・カベリョ制憲議会議長は同夜、国営テレビ放送で、「クーデターの共謀者の1人が捕まった」「弱体化したクーデターの責任は裁判の席で問われる」と述べた。
 制憲議会は6日、ザンブラノ氏を含む野党議員10人の不逮捕特権剥奪を決めている。特権を剥奪された議員には、ニコラス・マドゥーロ氏の退陣と民主主義の回復を目指す「自由作戦」のコーディネーター、フアン・アンドレ・メヒア氏も含まれている。不逮捕特権を剥奪された議員の一部は、カラカスにあるイタリア大使公邸に保護を求めるなどの自衛手段も採り始めた。
 他方、ブラジルやアルゼンチン、カナダ、チリなどからなるリマ・グループは9日、「ザンブラノ氏の逮捕は不当」であり、「ザンブラノ氏やメヒア氏を含む10人の議員の不逮捕特権剥奪は制憲議会による専横な行為」との見解を表明した。
 リマ・グループは声明文に、「議員の不逮捕特権剥奪は同国憲法が定めた合法的な議会にのみ認められる行為で、国民議会だけがその資格を有する。非合法的な制憲議会による不逮捕特権の剥奪は、民主主義と、国際法が認めた人権に反する行為」と明記。マドゥーロ政権のあり方を、改めて強く批判した。
 一方、グアイド氏は8日夜、反体制派分裂との噂を否定。軍内部で現状への不満が募ってきている事も強調し、国際社会の支援を要請した。

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