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県連故郷巡りカリフォルニア=150周年、満砂那(マンザナー)に平和を祈る=《12》=ロスJHの集客はサンパウロの半分

ロスのジャパン・ハウスの入り口

ロスのジャパン・ハウスの入り口

 2日目の4月11日、ハリウッド・ビジター・センター内のドルビーシアターの入り口に行くと、豪華ではないことに驚いた。02年からアカデミー賞の授賞式が行われており、今をときめく数多くの著名な俳優や映画監督などが優雅にレッドカーペットを歩く姿は、ここから中継され、世界から注目を浴びている。もっと絢爛な場所かと思っていたら、撮り方が上手なようだ。
 そのドルビーシアター入り口の反対側に、さりげなくロスのジャパン・ハウスがあった。昨年8月24日にロス市のリック・ガルセッティ市長、河野太郎外務大臣夫妻、俳優のジョージ・タケイ氏、ジャパン・ハウス総合プロデューサーの原研哉氏ら日米の政府、企業関係者ら約800人が参加して華々しく全館開館した。同JHの有識者アドバイザーには90年代に一世を風靡したバンドX JAPANのYOSHIKI氏もおり、開館記念ショーも行った。

ジャパン・ハウスの内部

ジャパン・ハウスの内部

 サンパウロのように大通り沿いの路面店ではなく、ビルの一室だ。平日の朝ということもあり、客はまばら。サンパウロの客の多さとは比べ物にならない様子だ。職員に案内してもらい、離れにある250人収容の多目的ホールや図書館にも足を運んだ。サンパウロに比べて全体に小ぶりな施設だが、立地は文句なしに一等地だ。だが、そのポテンシャルが活かしきれているのか思い、後日、広報担当者にメールで入場者数を問い合わせた。今年4月末までの総来館者数は25万1357人とのこと。昨年8月からの8カ月平均をだせば月3万1400人。平均かける12カ月なら36万人と推測できる。
 一方、サンパウロのジャパン・ハウスは開館わずか1カ月で来館者は7万5千人、1年間では76万9502人を記録したので、ロスの2倍は入った勘定になる。当初の年間目標13万6千人を遥かに上回る実績をあげた。開館16カ月目の昨年8月に100万人を突破したことは記憶に新しい。

ジャパン・ハウスの図書館

ジャパン・ハウスの図書館

 ロスの客層を問い合わせると、「ハリウッドは観光地ですので観光客も多いですが、イベントやワークショップに参加してくださる方はほとんどが現地LA在住の方です。最近ではリピーターの方が増えてきていて、ありがたい限りです。また、観光客の方も、アメリカ国内からだけでなく、世界中の方がいらっしゃいます」とのこと。
 立地の良さを思えば、もっと入場者が多くても良い感じがする。それとも逆に、サンパウロのブラジル人の親日度が半端なく高いのか。
 ちなみに現在開催中の展覧会は「ブロッドフュアー・コレクション―日本の現代陶芸に見る景色」展。それ以前は「浦沢直樹―漫画という芸術」展など。同館広報によれば、「幅広いテーマを扱っており、サンパウロやロンドンの拠点と同様に、様々な側面から日本を紹介していきたいと思っております」とのこと。サンパウロ同様、政治・歴史的テーマの展示はないようだ。(つづく、深沢正雪記者)

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