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援協定例会=創立式典の無事挙行を報告=7月は962万レの黒字

 サンパウロ日伯援護協会(与儀上原昭雄会長)は「8月定例役員会」を22日、サンパウロ市の援協本部ビルで行い、約35人が出席した。
 創立60周年記念式典と翌日の夕食会は、問題なく挙行され創立60周年を盛大に祝すことができたと、与儀会長が報告した。
 園田昭憲副会長は60周年記念誌について「来年の3月末に完成の予定。予算は約15万レアルで、宮坂国人財団から資金援助を受ける方向で進めている」と説明。
 またサンパウロ市と事業提携して地域児童の社会教育を実施してきた奄美事業所だが、7月にその契約が終了したのに伴い、同月5日に活動を終了した。同事業所所長を務めていた渋谷ウィリアンさんは今月1日、あけぼのホーム、やすらぎホームのホーム長に就任した。
 福祉部からの報告では、福祉委員長でもある園田副会長が日系社会の高齢化に関連して「高齢の親などを持つ家族が福祉部へ相談に来ているが、日系社会の高齢者全員をケアするのは難しい。デイサービスなど新しい取り組みを考えなければならない」とし、奄美事業所の今後の活用も示唆した。
 園田福祉委員長は会員数の減少傾向にも言及。6月末時点で約4600人。月ごとの動きとしては、新規入会が10人、退会は40~50人と減少傾向にある。退会理由は、年会費が3年連続で未納だったことによる自動退会。会員数減少は「援協への理解者や支援者の減少」とも言えるが、有効な対策が打てないまま時間だけが経過する状況が続いている。
 サンジョゼ・ドス・カンポス市にあるさくらホームからは、さくらクラブとの共催で7月20~8月11日の週末8日間に開催した「第51回桜まつり」の報告があった。車約4千台、約2万人が来場し、30万レアル以上の利益があったと報告。また辻雄三運営委員長の娘、アンジェラいずみさんが運営委員に加入した。
 援協では現在、自動車や家電機器など豪華景品が当たるソルテイオ(抽選券)を販売中。残りわずかとなっており、9月中旬には販売終了の予定だ。1枚15レアル、10枚つづりのまとめ買いは1割引の135レ。サンパウロ市の援協本部ビル、傘下の各施設、サンパウロ市ガルボン・ブエノ街のMINISO(Rua Galvão Bueno, 13)で購入できる。抽選日は9月28日で、当選者には援協から連絡がある。景品伝達式は10月17日午前10時から援協本部ビルで行う。ソルテイオの購入予約、問い合わせは援協の巡回診療班(電話=11・3274・6512)まで。
 日伯友好病院を除く7月度決算は135万2994レの赤字を計上したが、同病院を含む全体では962万1615レの黒字となった。

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