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《ブラジル》法定アマゾン=森林火災で子供の入院倍増=SUSの負担150万レ増

森林火災の消火にあたる国立再生可能天然資源・環境院の職員達(マラニョン州にて、3日、IBAMA)

 オズワルド・クルス財団(Fiocruz)とサンパウロ総合大学、マット・グロッソ州立大学が2日、法定アマゾン9州での森林火災増加により、10歳未満の子供が呼吸器系の病気で入院した例が倍増し、統一医療保健システム(SUS)の負担額も増えたと発表したと2、3日付現地紙、サイトが報じた。
 それによると、5、6月に法定アマゾン内の公立病院に入院した10歳未満の子供は5091人で、過去10年間の同期間中の平均入院患者数を2502人上回った。これにより、同期間中のSUS負担額は予算を150万レアル余り上回った。入院は平均4日で、1人あたりの経費は630レとされている。
 Fiocruz傘下の「気候と健康観測所」のスタッフが中心となって行った調査は、5、6月に9州の公立病院に入院した10歳未満の子供の数だけをまとめており、保健所や救急診療所などの小規模公立医療機関や私立病院の利用者、SUSの家庭医療班による訪問・治療を受けた子供の数などは含んでいない。
 入院を必要とする子供が出たのは96市で、サント・アントニオ・ド・タウア、オウリランジア・ド・ノルテ、バンナッキ(パラー州)、サンタ・ルジア・ドエステ(ロンドニア州)、コモドロ(マット・グロッソ州)の5市では、過去10年間の平均入院患者数の5倍の子供が入院したという。森林火災が増えたパラー、ロンドニア、マラニョン、マット・グロッソ各州は、入院患者も目立って増えている。森林火災の多い地域の子供の入院率は、少ない地域より36%高い。
 また、呼吸器系の病気で入院後に亡くなる子供も増えており、ロライマ州では、1~7月の10歳未満の子供の死亡率が10万人あたり2398人に達した。昨年同期の死亡率は1427人だった。ロンドニア州でも死亡率が287人から393人に上がった。
 法定アマゾンでの森林火災は7月以降も増え続けており、入院した子供の数やSUSの経費は増加中だ。8月の森林火災は3万901件で、昨年同月の1万421件の196%増となっている。
 Fiocruzでは、子供や高齢者、先住民、喘息などの慢性疾患患者と、医療機関へのアクセスが困難な地区の住民には特に注意するよう勧告している。

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