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バチカン=アマゾン主題に教会会議=域内9カ国の司教ら集まる=法王「森林火災は地球規模の問題」

教会会議に参加し、特産品をプレゼントする、トカンチンス川の水力発電所建設による被害者運動代表者(7日、MAB)

 バチカン市国で6日から、カトリック教会の教会会議が始まった。27日までの会議のテーマは「アマゾン」で、ブラジルやボリビア、コロンビア、エクアドル、ペルー、ガイアナ、フランス領ギアナ、ベネズエラ、スリナムの9カ国で活動中の聖職者や学者、国連関係者、バチカン王国の関係者が参加中と、4~7日のブラジル国内紙、サイトが報じた。
 今回の会議は、先住民問題、アマゾン地域の住民へのカトリック教会としてのケア不足、環境問題の3点に関する討議が必要との提言を受けたフランシスコ法王が、2017年10月に開催を決めたものだ。
 これらの提言を行った司教は、2016年に法定アマゾン内(ブラジル国内のアマゾン森林地域)の司牧者会議で教会会議の開催を要請する事を提案。53人の司教が全員一致で要請書をしたため、送付したところ、翌年、法王が開催の意向を明らかにした。だから、今年8月に国際的な話題になった森林火災が会議開催の直接の原因ではない。
 ボウソナロ政権は今年に入って司教達が地域住民達の声を集めてローマに送った事を聞き及び、「アマゾンの統治権はブラジルのものだ。アマゾンを国際化するな」と主張した。だが、アマゾンは9カ国の財産であり、「ブラジルの問題」とする現政権の主張に疑問を投げかける声は域内からも出ている。また、フランシスコ法王は環境への関心が強く、会議前から、「アマゾンの森林火災は地球規模の問題」との見解を示しているだけに、環境保護や森林火災がテーマに上がる事は確実だ。
 事前情報では、孤立状態にある群れを中心とする先住民や河岸の住民問題、国際企業などによるアマゾン域内の天然資源開発問題、暴力や麻薬取引、売買春、森林伐採や生態系破壊問題、地球温暖化とアマゾンが回復不能となるターニングポイントの問題、各国政府の経済政策と環境との関連などが議題に含まれているという。
 会議に参加している司教ら185人中、58人はブラジルで奉仕している。会議全体の報告官はブラジル人で、先住民保護区制定擁護者のクラウジオ・ウメス枢機卿(サンパウロ)が務める。また、サンパウロ総合大学高等研究所の気候学者カルロス・ノブレ氏ら、12人の専門家も招かれている。
 また、法王はこの会議に、アマゾナス州南部のペルース川河岸に住むアプリナン族のフランシスコ・シャガス・デ・ソウザ氏ら、約10人の先住民も招待。ソウザ氏は開会式後、ブラジル国内紙の取材に答え、「我々は、世界中がアマゾンからの叫びを聞く事が出来るよう招かれた。我々は我々の住処(すみか)である森が無傷で立ち続ける事が出来るよう戦っている」との言葉で、法王への謝辞を述べた。

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