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《ブラジルサッカー》全国選手権第35節=優勝決定のフラメンゴは満員のマラカナンで大勝=名門クルゼイロは残留争いでピンチに

ガビゴル22点、ブルーノ・エンリケ21点と、合計43点のツートップを擁するフラメンゴは独走で優勝を決めた(Marcos de Paula/ALLSPORTS)

 11月27、28日に、サッカーのブラジル全国選手権1部リーグ第35節の全10試合が行われた。
 既にリベルタドーレス杯と合わせての“ダブルクラウン”を達成したフラメンゴの主力は、23日ペルーでのリベルタ杯決勝の死闘から、長距離移動、24日にはほとんど寝ないままの凱旋パレードをこなしており、体力の回復具合が心配されたが、27日はほぼベストメンバーで、地元リオ市マラカナン競技場でのセアラー戦に臨んだ。
 試合では、来期の1部残留を目指し必死のセアラー(16位)の先制を許したが、フラメンゴは後半、ブルーノ・エンリケのハットトリックを含む4得点で大勝。全国選手権トロフィー授与のセレモニーに華を添えた。
 前節に敗れたことで優勝の可能性がなくなり、緊張の糸が切れたパルメイラスは、セアラーと同様に残留争いに必死のフルミネンセ(15位)相手に0対1で敗れた。
 ブラジルには、「1度も全国2部でプレーしたことがない」ことを誇るチームが4チーム(フラメンゴ、サントス、サンパウロ、クルゼイロ)存在するが、その中の一つ、クルゼイロが残留争いで苦しんでいる。
 第34節終了時で勝ち点36の17位と降格ゾーンに沈んでいたクルゼイロは、第35節の18位CSA戦に勝っていれば残留ゾーンの16位浮上だったが、PK失敗などの不運もあり、0対1で敗れてしまった。勝ち点差1で16位につけるセアラーを、残り3節で逆転できないと、チーム創設以来、初の2部降格だ。
 なお、16位セアラーも17位クルゼイロも、今節の試合を落としたことで、残り3試合しかないこのタイミングで監督を交代させた。
 また、来年のリベルタドーレス杯出場権を巡る争いも激しくなっている。
 全国選手権で優勝のフラメンゴが今年のリベルタ杯を制し、「前年度リベルタ杯優勝チーム枠」で、来年のリベルタ杯出場を決め、今年のブラジル杯優勝により、来年のリベルタ杯出場権を持っているアトレチコ・パラナエンセが、全国選手権でも上位に来ている。そのため、予備戦2枠も含むと、リベルタドーレス杯出場枠は上位8チームまで広がっている。
 第34節まで勝ち点51で7位につけていたインテルは、勝ち点46で9位だったゴイアスとの直接対決で破れ、8位に転落しただけでなく、ゴイアスに勝ち点差2までに詰め寄られている。(28、29日付グローボ・エスポルテなどより)

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