ホーム | ブラジル国内ニュース | サンパウロ州=警官の過剰行為の調査を開始=死傷者出たバイレ・ファンキで

サンパウロ州=警官の過剰行為の調査を開始=死傷者出たバイレ・ファンキで

圧死した青少年9人の名前を掲げて抗議する男性(サンパウロ州保安局前で4日、Elineudo Meira)

 【既報関連】1日未明にサンパウロ市パライゾポリスで起きたバイレ・ファンキ(屋外ディスコ)での参加者圧死事件を受け、類似事件でも警官の過剰行為に関する調査開始と5日付現地紙が報じた。
 パライゾポリスでの事件は、追跡中の犯罪者がバイレ会場に逃げ込んだのを見た警官が現場に乗り込んだところ、石や瓶を投げつけられたため、狭い路地の中で発砲し、催涙ガス弾も使用。驚いた参加者が逃げ惑い、将棋倒しが起きた結果、参加者に踏みつけられて9人が圧死、12人が負傷した。同件に関与した警官6人は正当防衛を主張したが、いきなり警棒で殴られたといった証言が相次いだ事もあり、過剰行為が疑われ、調査報告を待つ間、全員が路上勤務から外された。
 同様の事件は他にも3件あり、過剰行動に関する調査が行われる。その一つは1日にサンパウロ市南部エリオポリスで起きたものだ。パライゾポリスと全く同じ展開で、容疑者を追って現場に着いた警官が、石や瓶を投げつけられたため、ゴム弾や催涙ガス弾を使用。銃撃戦も起き、被弾した容疑者は病院に運ばれたが死亡した。ここでも、警官が参加者を路地に追い詰め、暴行を加えるビデオが残っている。
 もう1件はサンパウロ市東部グアイアナーゼスで11月に起きたもので、バイレ開始数時間前から待機していた警官が、電車もなくなって帰れない人達に向かって催涙ガス弾を投下。驚いた人達が逃げ惑う中、警察車両の中にいた警官が3~4メートル先からゴム弾を発射。左目に被弾した16歳少女が病院に連れて行ってくれと頼んでも、冷笑を浴びせるだけ。少女はこの事件で左目を失明した。
 また、昨年、サンパウロ大都市圏グアルーリョス市で起きた事件では、警官が催涙ガス弾やマスタードガスを使った事に驚いた群集の中で将棋倒しが起き、3人が圧死している。
 なお、パライゾポリスでは、1カ月前に容疑者の取締り中に起きた銃撃戦で軍警が死亡した後、バイレに合わせて店を開けておこうとしたら警官が来て、飲料入りの箱をぶちまけて壊した上、脅すといった事態が頻発。地元住民の間で緊張や不満が高まっていた。
 セルジオ・モロ法相は4日、「パライゾポリスでのオペレーションには重大なミスがあった」との見解を示したが、サンパウロ州のジョアン・ドリア知事は事件直後、治安対策に変更なしと明言している。

image_print

こちらの記事もどうぞ