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過去最高の出席者で盛り上がる=静岡県人会が忘年会兼敬老会

出席者全員で記念撮影

 ブラジル静岡県人会(原永門会長)は1日午前11時から、サンパウロ市リベルダーデ区の同会館で「忘年会兼敬老会」を開催し、この種の行事としては同会過去最高の約90人が集まる盛況ぶりとなった。
 原会長は「今年は令和が始まるという節目であるだけでなく、県人会としては日本から母県から静岡文化芸術大学の学生や副学長のみならず、浜松市長も受け入れるなど交流が深まった年になった。大変誇りに思っている。来年はさらに盛り上げましょう」と挨拶し、「静岡県の歌」を全員で合唱した。

最高齢者らがケーキカット、右が原会長

 川崎エレナ副会長が司会を担当し、先日来伯していた県庁地域外交局地域外交課の小澤和久課長代理からのお祝いのビデオメッセージが上映された。原会長からは75歳の高齢者34人に記念品が渡され、「これからも末永くお元気で」と長寿を祝った。羽藤ジェオルジ・サンパウロ市議も駆けつけ、お祝いの言葉をのべた。
 昼食では、30人もの会員が1品を持ち寄り、婦人部が用意した刺し身などに舌鼓を打った。
 1956年に渡伯、当日最高齢の95歳だった佐野武さん(由比郡)は「にぎやかに祝ってもらえて嬉しい」と喜んだ。このためにパラナ州クリチーバ市から駆けつけた山本茂さん(93)は、ワイシャツの下に娘からプレゼントしてもらった名前入りのサッカー日本代表ユニフォームを着込んでいた。

片山芳郎さん

 またアチバイアから出席した片山芳郎さん(79、御前崎市)は、11月27日にテレビ朝日の番組に出演したばかり。アントニオ猪木氏が「消息を知りたい友人」として片山さんを指名したことから、撮影班が取材に来伯、無事に放送された。当日はその一部が上映され、会場から片山さんに拍手が湧いた。

佐藤ジュリエさん、佐藤タミさん

 当日受付を手伝っていたのは研修生OGの佐藤ジュリエ・ナオミさん(25、三世)。昨年7月から3月まで8カ月間母県で日本語や建築関係の研修を受け、「とても楽しかった。色々な国から来ている外国人と知り合えたし、静岡県の皆さんも皆とても親切だった」と笑顔を浮かべた。もっと印象に残った場所は伊豆の温泉、登呂遺跡などだったという。
 来年早々に3週間の短期研修に行く姉の佐藤前田タミさん(27、三世)は、「日本はワクワクすることだらけ。静岡名物の油そばとか桜えびの天ぷらとかぜひ食べてみたい」と語った。