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【2020年新年号】新年の挨拶=在サンパウロ日本国総領事 野口 泰

野口総領事

 皆様明けましておめでとうございます。早いもので、サンパウロで3回目のお正月を迎えることになりました。
 昨年は、日本では新しい天皇陛下が即位され、ブラジルではボルソナーロ大統領が就任するなど、日伯両国にとって大きな変化の年でした。こうした中、日系5団体が4月30日に「新天皇陛下ご即位『令和』祝賀晩餐会」を、10月22日にも「即位礼正殿の儀」奉祝晩餐会を開催され、サンパウロの日系社会によって示された新しい天皇陛下ご即位への祝意が、日本でも大きく報道されました。
 また、昨年は安倍総理はボルソナーロ大統領と3回首脳会談を開催されるなど、かつてないペースで日伯間のハイレベルの対話が深まりました。両国首脳の関係緊密化が日伯関係の更なる発展に向けて大きな原動力になっています。そのほか、日伯賢人会合、ブラジルでのインフラプロジェクトへの日本企業の投資を促進するための日伯インフラ対話、日伯経済合同委員会、日伯貿易投資促進委員会など、経済分野でのハイレベルの対話も次々と開催され、ボルソナーロ政権の経済改革が進む中での日伯経済関係強化に向けた機運が高まっています。
 日系社会の中では、ブラジル日本文化福祉協会にレナト・イシカワ新会長が就任され、文協が活性化しています。特に、若手については引き続き活発な活動を展開されており、大変嬉しく思っています。帰伯日系人子弟のネットワーク強化を目的としたイベントにより、これまであまり外とのつながりのなかった方のネットワークが強化されたとお伺いしています。JCIは、過去2回リベルダーデで開催してきたレビタリバ(清掃活動を通じた地区活性化プロジェクト)をモジ・ダス・クルーゼスで開催され、レビタリバも新たなステージに入りました。総領事館としては、引き続きこうした若手日系の活動を積極的に支援していきたいと考えております。
 また、「日本祭り」等がブラジルにおいてますます拡散していることにも意を強くしています。昨年10月には、サンパウロ州アメリカーナで第1回「日本祭り」、11月にはサンパウロ州プロミソンで第1回灯籠流し、また、マット・グロッソ・ド・スル州カンポグランデにおいても第1回「日本祭り」が開催されました。
 ジャパン・ハウス サンパウロも開館2年半で180万人の来場者に恵まれる等、引き続き順調に運営されています。昨年は特に、日系社会との連携を重視し、3月にはジャパン・ハウス サンパウロで県連と共に、第1回「日本祭り」シンポジウムを開催し、各地の「日本祭り」の経験を共有しつつ、「日本祭り」の更なる活性化について議論しました。また、4月から7月にかけて、47都道府県を代表する職人の作品を展示する「日本の47人の職人」展を開催し、その期間中、20以上の在サンパウロ県人会が、各県の食・酒・観光・歴史等をプロモーションするイベントをジャパン・ハウス サンパウロにおいて開催されました。
 本年はいよいよ、東京オリンピック・パラリンピックの年です。世界の注目が日本に集まる中、ここサンパウロでも日本の魅力をPRする取り組みを強化していきたいと考えています。また、引き続き、日系社会との連携強化、日本企業のブラジルでの活動を支援することについても意を用いていきたいと考えております。
 本年が皆様にとって素晴らしい年となることを祈念すると共に、昨年同様のご理解・ご協力をお願いさせていただきつつ、私の新年の挨拶とさせていただきます。本年もよろしくお願い申し上げます。

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