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JICA=ボランティアが着伯、決意表明=「日本語学ぶ楽しさ伝えたい」

ブラジル全国に派遣される隊員ら

隊員は一人一人決意表明を行った

 国際協力機構(JICA)ブラジル事務所(佐藤洋史所長)は、7日に来伯した日系社会ボランティア16人(2019年度2次隊)の決意表明を22日午前、サンパウロ市の事務所で行った。隊員は1人3分ほどで意気込みを発表。1月下旬からサンパウロ、マット・グロッソ・ド・スル、パラー州など各派遣先で、日本語教育、高齢者介護などの活動を行う。

 青木衣里(えり)さん(25、福岡県)は、サンパウロ州イビウーナ市の文化体育協会が運営する日本語学校で教師を務める。大学時代はポルトガル語専攻で、ポルトガルへの留学経験もあり、ブラジルにも旅行で1度来たという。「ポルトガルでブラジル人と仲良くなり、ポルトガル語を学ぶ楽しさを知り、ブラジルを好きになった。私も日本語を学ぶ楽しさを伝えたい。ポルトガル語を上達させ、ブラジル文化を吸収したい」と抱負を語った。

 ブラジル初の卓球指導隊員の杉本大智(たいち)さん(23、東京都)は、小中学校で卓球に打ち込み、大学では中学生への指導を行っていた。派遣先はサンパウロ州レジストロ市の文化体育協会。「ブラジルは世界ランキングで8位ぐらい」で上位に位置しているが、「トップ層とその他との差が大きい」という。「派遣先では卓球の普及と選手の強化はもちろん、指導を通して礼儀や謙虚さなど日本的精神も伝えたい」とした。

 サンパウロ州インダイアツバ市の日伯文化体育協会でソフトボールの指導を行う小﨑愛暉(こざき・あいき)さんは、「日本とは全く異なる価値観を体験したいと思い、地球の反対側にあるブラジルへの派遣を希望した。人前に立つことや初対面の人と接するのは苦手だが、活動を通して殻を破り、新しい自分を見つけたい」と目標を述べた。

 カナダで日系の友人ができ、日系社会に関心を持ったという瀧本愛実さん。サンパウロ州アラサツバ市の日本語普及センターで活動を行う。「得意の阿波踊りを皆で踊って良い関係を築き、派遣先を第2の故郷にしたい」と明るく話し、会場を沸かせた。

 今回着伯した隊員の任期は2022年1月まで。氏名(敬称略)、派遣先、職務内容は次の通り。

 【日系社会青年海外協力隊】青木衣里、芥川真菜(ノバ・アンドラジナ日伯文化体育協会、マット・グロッソ・ド・スル州、日本語教育)、小川喜樹(ナビライー日伯文化体育協会、マット・グロッソ・ド・スル州、野球指導)、小﨑愛暉、佐藤典(つかさ、マリンガー文化体育協会、パラナ州、野球指導)、杉本大智、瀧本愛実、戸久河美樹(社会福祉法人救済会「憩の園」、サンパウロ州、高齢者介護)、村上沙織(パラカツ日本語学校、ミナス・ジェライス州、日本語教育)、吉村千紘(四恩校、マット・グロッソ・ド・スル州、日本語教育)、米田孝友(サンジョセー・ドス・カンポス文化協会、サンパウロ州、野球指導)、和田佳菜子(デイセンターAFAI、サンパウロ州、高齢者介護)

 【日系社会海外協力隊】伊藤惠利子(マリンガー地区日本語学校連合会、パラナ州、日本語教育)、菊池香奈子(サンパウロ日伯援護協会、サンパウロ州、高齢者介護)、小坂ひとみ(サントス日本人会日本語学校、サンパウロ州、日本語教育)

 【日系社会シニア海外協力隊】小笠原純子(すみこ、汎アマゾニア日伯協会、パラー州、料理指導)

 

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    ◎

 着伯したJICA隊員による決意表明で、何人かが共通して述べた目標が「生きて日本へ帰ること」。隊員の調整役を担当する長谷川雅之企画調査員によると、着伯後の研修で治安情勢に関する注意喚起を厳重に行ったとか。日本人がブラジルに来て戸惑うのが治安情勢。コラム子も着伯3カ月ほどで携帯電話のひったくりに遭っている。警戒しながらも、そのせいで活動の幅が狭くならないように、活躍してほしいところ。

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