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ボウソナロ=やはりモロを最高裁判事に指名か=大統領が選挙見据えて配置換え?=高齢判事が定年退職した後に

モロ法相(Agencia Brasil)

 2022年の大統領選の強敵になるのを避けるために、一度は消滅しかけた、ボウソナロ大統領がセルジオ・モロ法相を最高裁判事に指名する可能性が再浮上していると、1日付フォーリャ紙が報じている。

 フォーリャ紙によると、ボウソナロ大統領とモロ法相が最高裁行きの件について話し合いを持ったことが、モロ氏側近によって明らかにされたという。日時などはあかされていない。

 ボウソナロ氏は1月にいったん、モロ氏の管轄の治安部門を省として独立させようとした。それを知ったモロ氏が、「分離させるなら辞任する」と発言して、関係が悪化したのを受けてのものだ。

 奇しくも先週、モロ法相は「ジョーヴェン・パン」ラジオ局のインタビューで「最高裁判事に指名されたらどうする」と質問され、「関心がある」と答えている。

 モロ氏の最高裁判事の件は、昨年6月にボウソナロ大統領が「モロ氏を最高裁判事に推したい」との意向をラジオで語ったときから話題に上っていた。だが、この際にボウソナロ氏が「法相就任時からの約束」と言ったがために「密約か」と問題視され、モロ氏が否定した経緯もあった。

 ボウソナロ大統領が任期内に最高裁判事を指名できるのは、判事の中途での辞職がない限りは、2020年11月のセウソ・デ・メロ、2021年7月のマルコ・アウレーリオ両判事の定年退職のタイミングだ。

 だが、反発を招いたこともあって、ボウソナロ氏はその後、最高裁判事の後任として、国家総弁護庁長官のアンドレ・メンドンサ氏や大統領府総務室長官のジョルジェ・オリヴェイラ氏の名前をあげはじめた。

 だがここに来て、モロ氏を最高裁判事に指名した方が有利な状況が浮上してきている。

 ひとつは世論調査で、「2022年の大統領選では、モロ氏の方がボウソナロ氏よりも人気」と報じられはじめていることだ。ボウソナロ氏としては、なんとしても同選挙でのモロ氏との対決を避けたいところ。これ以前にも、「ボウソナロ氏は22年にモロ氏を副候補にするか」などの憶測も飛んでいる。

 加えて、モロ氏が最高裁行きになれば、同氏が現在管轄している連邦警察の長官選出を有利にできる目算がある。この件をめぐるボウソナロ氏とモロ氏の意見は昨年から対立しており、ボウソナロ氏が現在、ブラジル情報庁長官のアレッシャンドレ・ラマゲン氏を推しているのに対し、モロ氏は現職のマウリシオ・ヴァレイショ氏の残留を強く望んでいる。

 

 

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