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東西南北

 18日午後8時30分頃、前日に続いて、ボウソナロ大統領に対する「パネラッソ」(一斉に鍋を叩いての抗議行動)が行われた。前日はサンパウロ市やリオ市などで行われたが、今回は少なくとも22の州都に広がり、グローボ局のニュース「ジョルナル・ナシオナル」が、その様子を5分間流し続けた。午後9時には、親ボウソナロ派による「大統領支持のパネラッソ」も行われたが、社会的なインパクトとしてはもうひとつ。15日のデモ支持以降、さんざん批判されているにもかかわらず、まだ「ウイルス騒ぎはヒステリー」や「イタリアはコパカバーナみたいに老人ばかり」などの問題発言頻発の大統領。どうしたものか。
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 コロナウイルスの流行で、大規模なイベントのみならず、ショッピングや商店街の機能も止められ、教会でのミサなども中止が勧められているが、ペンテコステ系の福音派の大物、シラス・マラファイア牧師らが教会を閉めることに強く反対し、問題となっている。シラス牧師は18日、「コロナウイルスよ、教会を閉めたいというのか? 裁判所にでも行け」「パニックの時こそ信仰が大事」とツイート。それで問題が解決できるならよいのだが。
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 コロナウイルスの流行で、市民の買い物や食事をはじめとした日常生活に影響が出はじめている。日雇い労働者や家庭内労働者が働けなくなり、金銭的な問題に直面している他、感染時の死亡率の高い高齢者が隔離された生活を余儀なくされるなどの事態も起きている。混乱はまだはじまったばかり。何とか耐えしのぎたいが。

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