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サンパウロ州=外出自粛令は延長される?=終結圧力あるが状況は深刻=大統領「保健相は謙虚さに欠ける」

2日のドリア聖州知事(GOVESP)

 新型コロナウイルスの感染拡大に関して、サンパウロ州が非常事態を宣言したのに合わせて出した外出自粛令(クアレンテーナ)の実施期間が7日で終わる。延長か否かを巡る動きが、反対の主張を続けるボウソナロ大統領を含む形で緊迫した様相を見せている。3日付現地サイトが報じている。  
 外出自粛令や外出禁止令(クアレンテーナ・オブリガトリア)は、イタリアやフランス、米国など、多くの国が採用しており、早い時期に採用した国は5月までの延長を発表している。ブラジルでも、連邦直轄区が1日に3月31日までだったクアレンテーナを5月3日まで延長。リオ州やサルバドール市なども既に期間延長を発表している。 
 ブラジルでのコロナウイルス感染者は、3月31日から2日まで連続で、前日比1千人以上増え続けている。2日の保健省発表の死者241人(全国)の内、3分の2相当の164人がサンパウロ州で死亡。また、3日午後のサンパウロ州知事会見で、感染者が3506人、死者も214人と発表されるなど、深刻な状況が続いている。 
 だが、その最中、ジョアン・ドリア・サンパウロ州知事にクアレンテーナ終結を求める動きがある。その一つが聖州商業会連盟(Facesp)だ。同連盟はドリア知事に対し、クアレンテーナを7日で終了するよう求める声明を出している。同連盟の嘆願書は同知事だけでなく、パウロ・ゲデス経済相に対しても出されており、所得税や社会統合基金(PIS)社会保険融資納付金(Cofins)の支払いの3カ月分の延期も求めている。 
 また、かねてから知事主導のクアレンテーナに強く反対しているボウソナロ大統領周辺でも、外出自粛令終了を訴える動きが活発化している。 
 大統領支持者らは2日夜、ドリア・サンパウロ州知事やウィルソン・ヴィッツェル・リオ州知事に対して非常事態宣言解除を求めるデモを5日に行おうとネット上で呼びかけた。支持者たちは先月も、3月29日に車両デモ(カレアッタ)を行うよう画策したが、裁判所からの禁止令が続き、参加した車が反感を買って襲われる事態なども生じた。 
 また、ボウソナロ大統領も2日、教師を名乗る女性がクアレンテーナを「軍を介入させて終わらせろ」と訴える動画をツイッターで拡散したが、大企業を定年退職した女性による虚偽ビデオだった。 大統領は前日も、ミナス・ジェライス州の青果卸市場が外出自粛令のせいで品物も人も皆無となったかのような虚偽ビデオを拡散していた。
 ボウソナロ大統領はこの他にも、2日に行われた記者会見で、マンデッタ保健相のことを「謙虚さに欠けるが、コロナのことがあるから当面は解任しない」「週が明けてもなお、隔離政策が終わらないなら、ペン一つ(大統領令)で市場を開けさせる」など、威嚇的な言葉遣いで、隔離政策を強くけん制した。 
 こうした数々の言動から、最高裁がボウソナロ大統領のコロナウイルスに関する言動に制限を加えることを検討しているとも報じられはじめた。  

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