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《ブラジル》コロナショックで高まるIT人材需要=遠隔勤務などでビジネス環境大きく変化

コロナショックにより、IT技術者への需要が高まっている(参考画像・flickr: ADICAE)

 新型コロナウイルスの蔓延とそれに伴う社会隔離政策により、世界中で多くの産業が打撃を受け、失業率も高まっている。そんな中、ブラジルでは、IT系を中心に人手不足が起こっている。
 世界的人材採用ビジネス大手のページグループ(本社イギリス)によると、コロナウイルスによる災禍のせいで、遠隔作業やオンライン取引への需要が高まり、ITインフラを構築できる人材、データセキュリティを強化できる人材、ITビジネスにおける技術的なサポートを行える人材への需要が高まっている。

 「現在、健康、eコマース、食品などの一部の産業部門では大きな人材需要がある。しかし、コロナショック以前からも、IT専門家を探していた部門は他にもある。そうした企業は、ITインフラとITネットワークを管理できる人材に注目している。目的は、デジタル機器の使用率が高い会社や部署のIT構造のサポートが滞りなく行われるようにすること。通信やデータのやりとり、遠隔でのスムーズな意思決定など、重要度が高い業務では、IT技術者への依存度が極めて高く、そうした人材への需要も高まっている」と、ページグループ関連会社IT部門マネージャーのルアナ・カストロ氏は語る。
 スタートアップ企業や、ITを駆使しての移動や物流サービスを行う企業なども、積極的に採用を行っている。ルアナ氏によると、多くの企業がソフトウェアエンジニアの採用を行っている。
 ページグループは規模の大小を問わず、ブラジル国内の14業種の企業を対象に人材採用活動についての調査を行った。その結果浮かび上がってきたのが、IT系6職種の人材需要の高まりだ。
1.ITインフラ、およびネットワークアナリスト(スペシャリスト)
 ソフトウェア、システム、企業のネットワークなど、ITインフラ全体のサポートと、常時、正確な稼働の保証を担当する。サポートが求められる範囲は、サーバーと、企業内に存在するプロジェクトやシステムのデータベースを含む。
2.サポートおよびサービスデスクのアナリスト 社内のインターネット環境における問題解決、仕様変更の管理。遠隔通話の分析とテスト通話の実行、通信環境における問題解決策の特定。オペレーティングシステムと技術システムを設定し、その後の利用についてもサポートする。
3.サイバーセキュリティアナリスト
 サイバー攻撃の分析、サイバーの影響を受けた場合の影響の封じ込め、および回復アクションの計画と実行を担当する。
4.サイバーセキュリティリーダー
 社内のデータセキュリティとサイバーセキュリティの責任者。会社ごとのビジネスニーズを理解し、社のセキュリティが侵犯された場合の行動計画と行動指針を設定。会社のデータと情報の保護に関わるツール、戦略、方法論を整備する。
5.クラウドスペシャリスト
 クラウドにおける良好な接続性の維持、データセキュリティ、円滑なデータの循環を管理し、クラウドITインフラを整備する。問題発生時には建設的な解決策を提示することも求められる。
6.データサイエンスリーダー
 データサイエンスとデータエンジニアリングの専門家。企業の意思決定を導き、ビジネス戦略を定義するためのデータ活用法を提供する。
 現在は、各個人、各企業とも、コロナショックの嵐をなんとか耐え忍び、生き残ることに必死の状況だが、コロナウイルスの災禍が去った後の社会情勢、経済情勢、雇用情勢に合わせ、個人スキルや会社の体質を変化させることが重要だ。(15日付G1サイトより)

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