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マンデッタの解任決定的か=軍閣僚も支えきれなくなり=一向に考え変わらぬ大統領

マンデッタ保健相(Marcello Casal Jr./Agência Brasil)

 ボウソナロ大統領の執拗な圧力に加え、大統領を批判した発言が連邦政府内で不評を買ったことで、国民からの評価が高いルイス・エンリケ・マンデッタ保健相が辞任に追い込まれる公算が強まっている。13〜15日付現地紙、サイトが報じている。
 マンデッタ保健相は、新型コロナ対策に関する世論調査で76%の支持を得ており、「悪い」と評価する人は5%しかいなかった。だが、その世論調査が発表された3日以降、ボウソナロ大統領と大統領支持派による、インターネットやデモを駆使した反マンデッタ運動が続いている。
 そんな中、マンデッタ保健相は12日放送のグローボ局の番組「ファンタスチコ」で一連の出来事に対する不満を隠さず、「国民は大臣の言うことと、大統領の言うことのどちらを信じたら良いのかわからなくなってきている」と発言した。
 だが、この発言は連邦政府内の軍人閣僚たちからも不評で、マンデッタ氏の解任を求める声が強まってしまった。

 ボウソナロ、マンデッタ両氏間の緊張感が高まった3日以降は、軍人閣僚のヴァルテル・ブラガ・ネット官房長官が仲裁役を務めていた。6日にマンデッタ氏が解任直前まで行った際に止めた一人も同氏だった。
 また、軍人閣僚だけでなく、前官房長官で現市民相のオニキス・ロレンゾーニ氏も、マンデッタ氏の後任候補で名前が挙がるオスマル・テラ氏を支持し、「自分だったらマンデッタ氏を解任していた」などの発言を9日あたりから口にしている。オニキス氏とテラ氏は共に、リオ・グランデ・ド・スル州を拠点とする政治家で、古くからの友人だ。テラ氏は後任候補に名前が挙がった頃から、コロナに関して「隔離は効果がない」などの発言を繰り返し、SNSへの投稿が削除などされている。
 今回の解任圧力にはマンデッタ氏も諦め気味で、14日には側近たちに「自分は解任される」と伝えている。15日には、マンデッタ氏解任に先立ち、保健省安全局長で流行病専門医のヴァンデルソン・デ・オリヴェイラ氏が辞表を出した。同氏は連日開かれる保健省のコロナ関連の最新情報の記者会見に常に出席する、マンデッタ氏の右腕的存在だ。保健相は同日、「出る時は一緒」として辞表を預かった。
 ボウソナロ氏は14日に行われた閣僚会議でも「コロナに関して決めるのは自分だ」と発言して荒れ、アラウージョ外相も「コロナは中国が国際経済をかき乱すための陰謀だ」との発言を繰り返していたという。

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