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東西南北

 新型コロナウイルス対策としての社会的隔離政策に関しては、11日にサンパウロ市でボウソナロ大統領支持派による反対デモも起こり、国際的に話題を呼んだが、ある調査によると、隔離に反対している人には「高所得者、企業家、年金生活者が目立つ」という。この調査はフォーラムという団体が行ったもので、「月給が最低賃金の2倍未満」の人は86%が隔離に賛成しているが、「月給が最賃の50倍以上」の富豪だと60%に落ちる。さらに企業家だと64%、年金生活者だと73%になるとも。大統領は隔離反対の際、「貧しい人が生活に困る」と理由付けしてデモを呼びかけたはず。また、「補填に不満だから隔離に懐疑的」という日本とも対照的だ。
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 サンパウロ市が、9日~15日のコロナ感染症による死者(コロナ感染が死因と思われる死者も含む)の分布図を発表した。死者最多は北部のブラジランジア(33人)で、東部のサポペンバ(28人)とイタケーラ(27人)がそれに続く。地区別の死者は、東部499人、北部289人、南部253人、西部91人、中央部61人となっている。地域差こそあれ、どこも安全とは程遠く、緊張した状態が続いている。
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 米国では、13日にオハイオ州、15日にはミシガン州で、コロナ対策としての社会的隔離政策に反対するデモが行われた。後者に至っては参加者が武装し、ネオナチのシンボルを掲げるなど、極右思想的なものだったという。11日のサンパウロ市での反隔離デモが、世界に悪影響を与えていなければ良いのだが。デモに参加して感染し、その辛さが分かって隔離派に宗旨変えする人も出るのでは。

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