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《ブラジル》新型コロナ感染3万3682人、死者2141人=医療現場にも広がる感染=看護師ら4千人が隔離中

医療スタッフは命がけで職務に当たっている(Jader Paes/Ag. Para)

 【既報関連】ブラジルでの新型コロナウイルスの感染拡大は収まらず、17日午後4時の保健省発表では感染者3万3682人、死者2141人に達した。連邦看護審議会(Cofen)によると、ブラジルでは15日までに新型コロナウイルスに感染して亡くなった看護師や看護技師、看護助手などの数が30人に上っていることが分かった。17日付現地ニュースサイトが報じた。

 この他にも、新型コロナウイルスへの感染が確認された看護師ら552人と、感染の疑いありとされた3500人の計4千人余りが隔離措置を余儀なくされている。
 「感染または感染の疑いによる隔離措置」で現場を離れている看護師たちの数は、今月5日の時点では230人だった。だが、10日後の15日には4089人となり、17・7倍になった。
 「看護師たちを含む医療従事者の中に感染が広まっていることへの懸念は非常に大きい。最大の問題は防護服(EPI)が足りない事。本来は使い捨てにしなくてはならない医療用マスクN95を、繰り返し使わざるを得ないケースも報告されている。感染が広がり、EPIが足りない状況が続くと、医療従事者の感染はさらに増え、多くのスタッフが現場を離れざるを得なくなる」とCofenのジウネイ・ゲーラ氏は警告する。
 同氏によれば、現在Cofenに登録されている看護スタッフは226万3132人を数える。
 国家衛生監督庁(Anvisa)が定めた、新型コロナウイルス感染症の治療規定によると、集中治療室(ICU、ポ語ではUTI)では2病床ごとに1人の看護技師、10病床ごとに1人の看護師が必要だ。これらのスタッフは人工呼吸器が正常に作動しているかをチェックし、薬剤投与を行う。
 ゲーラ氏は「『医師や看護師たちはヒーローだ』という言葉をよく聞くが、ヒーローたちにも限界がある。ちゃんとした装備がないと、彼らが感染してしまうんだ」と語気を強める。
 ブラジル保健省は、「医療物資不足は供給過程の問題」としている。医療物資の90%は中国産で、同国での流行時は生産そのものが止まった。現在は生産は再開されたが、世界中で医療物資の奪い合いが起きており、手術室での防護服の代わりに雨合羽を使用する病院さえ出ている。
 「医療従事者の緊急募集と再編成が必要。糖尿病や高血圧症の人、60歳以上の看護師を配置してはいけない。また、看護師、看護技師の資格があるのに失職中の人が登録者の9%もいる。こういう人々を活用すべき。現場のスタッフは一回感染したら、15日間は現場から離れなくてはならないのだから」とゲーラ氏は語る。
 コロナショックが世界中を襲う中、英国のボリス・ジョンソン首相の言葉により、看護師の仕事の重要性に再びスポットライトが当たった。同首相は新型コロナウイルスに感染して5日に入院、一時はICUに入るほど容態が悪化したが、12日に退院した。同首相は退院時に自分の治療に当たった看護師らの実名をあげて感謝し、容態が最も悪かった時に付き添った2人の看護師には特別に感謝の意を示した。

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