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東西南北

 16日のボルソナロ大統領によるマンデッタ保健相解任は国外でも大きく報じられている。英国のガーディアン紙は「大統領がコロナの影響を軽視して、人気の保健相を解任」、米国ワシントン・ポスト紙は「保健相解任でブラジルのコロナ対策は苦境に」、アルゼンチンのクラリン紙は「解任発表後、大きなパネラッソ(鍋叩き抗議)が起こった」と報じた。フランスやドイツの新聞も批判的に報じている。今や、世界的に見て、「コロナよりも経済活動を優先する大統領」は、ニカラグア、ベラルーシ、トルクメニスタンといった左翼独裁国家とボルソナロ氏のみとも言われる状況。世界的に注目されるのも無理はない。
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 民主党(DEM)のACMネット党首は16日、ボルソナロ大統領がマンデッタ保健相を解任し、その後にマイア下院議長を批判したことに対し、「連邦政府へのわが党の支持を揺るがす」とし、警鐘を鳴らした。マンデッタ、マイア両氏は同党の所属。加えて、現在の同政府はDEMの政治家が大臣に多い。具体的な政党連立を組んでいない現政権にとって、同党は貴重な存在だが…。連邦議会や最高裁と敵対しがちな大統領だが、足元も見た方が良い。
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 ほとんどの国民が「経済より健康の安全」を支持する中で強行された、国民の大半が支持していたマンデッタ氏解任。ブラジルでの感染者や死者の増加が加速化している最中の人事交代劇は、多くの国民を不安に陥れたはずだ。今はただ、「急激に隔離政策を変えることはない」というタイシ氏の言葉を信じたいところだが。

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