fbpx
ホーム | コラム | 東西南北 | 東西南北

東西南北

 3日のデモでの演説で「軍は政府側についている」と軍事クーデターをちらつかせるような発言まで行ったボルソナロ大統領だが、それを受けた軍は、「陸軍、空軍、海軍のいずれも軍事クーデターには反対だ」との声明を改めて行っている。また、演説の際に大統領がイスラエル国旗を掲げたことに関して、ユダヤ人民主協会が抗議を行っている。大統領は「極右大統領の威信」を掲げたいのかもしれないが、右翼独裁政権を望んでいるわけでもない人たちを、あたかも自分の味方についていると見せかけるような態度はいかがなものか。話が反隔離政策とも、連警トップ人事ともかけ離れた方向に進んでいるのは否めないか。
     ◎
 3日に行われた反連邦議会・反最高裁のデモに、オニキス・ロレンゾーニ市民相が参加していたことが発覚している。同相はボルソナロ政権の代表的閣僚ではあるが、同時に、現状ではまだ休職下議の身。連邦議員の立場上、これは問題では。また、オニキス氏は民主党(DEM)の所属だが、マンデッタ保健相解任以来、DEMと連邦政府の関係はあまり良くない。ただでさえ党内でのオニキス氏の立場は微妙なものだったが、こちらも大丈夫なのか。
     ◎
 連休中の抗議活動では、多くの暴力行為が見られた。その間、ブラジルではコロナウイルスに10万人以上が感染し、死者もドイツを抜いて世界第7位となった。多くの国民は感染を避けるべく家にいるよう努力をしているが、一方で、一部の人が外で群れを作り、医療関係者や報道関係者に暴力を振るう事件まで。本当に、これで良いのか。

image_print

こちらの記事もどうぞ

  • コロナ禍で孤立深めるボルソナロ2020年4月24日 コロナ禍で孤立深めるボルソナロ  「いったいどこへ向かおうとしているのだろう」。新型コロナウイルスに対して、世間一般から遠くかけ離れた反応を示して以来、ボルソナロ大統領の行動がやることなすこと裏目に出ている。  政見放送で「経済優先」を訴えて隔離政策の終焉を唱えれば相手にされず、自分の息子率いるネッ […]
  • マンデッタの解任決定的か=軍閣僚も支えきれなくなり=一向に考え変わらぬ大統領2020年4月16日 マンデッタの解任決定的か=軍閣僚も支えきれなくなり=一向に考え変わらぬ大統領  ボルソナロ大統領の執拗な圧力に加え、大統領を批判した発言が連邦政府内で不評を買ったことで、国民からの評価が高いルイス・エンリケ・マンデッタ保健相が辞任に追い込まれる公算が強まっている。13〜15日付現地紙、サイトが報じている。  マンデッタ保健相は、新型コロナ対策に […]
  • 《ブラジル》上院も緊急援助法を承認=次の過程は大統領の裁可=「詐欺に注意」と市民相2020年4月1日 《ブラジル》上院も緊急援助法を承認=次の過程は大統領の裁可=「詐欺に注意」と市民相  【既報関連】ブラジル連邦上院は3月30日、遠隔会議システムを使って本会議を行い、コロナショックで経済的に困窮する非正規雇用者、零細個人企業家、自営業者、家計の長である母親を援助する緊急援助法(auxílio […]
  • コロナウイルス=ブラジルも武漢から自国民救出へ=「大統領、私達を助けて!」=現地の投稿動画で帰還作戦決定2020年2月4日 コロナウイルス=ブラジルも武漢から自国民救出へ=「大統領、私達を助けて!」=現地の投稿動画で帰還作戦決定  【既報関連】「ボルソナロ大統領、外交におけるブラジル最高権威者として、厳しい状況に置かれた我々ブラジル人が必要としている祖国帰還をぜひ実現して!」――現地に足止めされているブラジル人たち約10人ほどが、そのようなメッセージを次々に語る約6分のメッセージ映像を2日付でユーチ […]
  • 東西南北2020年10月16日 東西南北  サンパウロ市の市長候補で、現時点の世論調査で支持率トップのセルソ・ルソマノ氏が、13日に開かれたサンパウロ州商業協会の会合で、「クラコランジア(麻薬常習者の密集地区)の路上生活者は入浴しないからコロナに対する抵抗力がより強い」と発言し、物議を醸した。入浴とコロナへの抵抗力との […]