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コロナ災禍 連帯メッセージリレー(8)=不安を抱える高齢者への配慮を=危機が過ぎたらすぐに活動再開=カンピーナス日伯文化協会=花田忠義会長

花田忠義会長

 サンパウロ州カンピーナス市にも新型コロナウイルスが到達し、差し迫った緊迫状態にあります。私たちカンピーナス日伯文化協会も、不満や不安感を抱えながら気を張った毎日を過ごしています。特に高齢者への心配はつきません。

 高齢者はスマホやパソコンなどの機器によるコミュニケーションに慣れるのは難しく、外出自粛措置によって社会から「断絶」されてしまい最も苦しんでいるのです。私たちの活動も休止しているため、多くの高齢者は楽しみも他の人々との交流も無くなってしまいました。

 ですが思い出してください。私たちの祖先がブラジルへの移住や第2次世界大戦など多くの困難を乗り越えてきたことを。悪天候の中でも折れることない、しなやかな枝のように乗り越えてきたことを思い、心を整えてください。

 パニックを起こさず、保健省からの全ての推奨事項に正しく従って心身ともに健康を保ちましょう。祈り、自宅でできて自分が楽しめる余暇活動を模索してみませんか?家の整理をし、良い本を読み、音楽を楽しみ、映画やビデオを見て、家での生活を楽しみ、ストレスを減らし、家族や遠くの友人との絆を保ちましょう。

 協会の活動再開はいつになるかは現段階ではわかりません。ですが、私たちは計画と夢を実現するための力を維持するように努めます。危機が過ぎたら、すぐにでもやりたい事ができるよう、この期間に期待を込めて準備をしましょう。

 この時期も長い人生のほんの一瞬にすぎません。何より大事なことは、この嵐のような厄災を過ぎた時に元気でいることです。過去に先祖が乗り切ったように、私たちもこの危機を克服するために彼らから受け継いだ知恵と力をふりしぼる時です!

 

 

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