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鬼木専門学校=コロナで授業中止、診療所閉鎖=資金難で存続困難の危機に=クラウドファンディング開始

支援サイトに掲載されている画像

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 「現在、学校も併設する診療所も閉鎖しており、収入がゼロです。このままでは閉校も余儀なくされます」――鬼木東洋医学専門学校(鬼木結子理事長)は、コロナ感染拡大防止のクアレンテナ(検疫)により学校や診療所が営業出来なくなったことから収入源がたたれ、学校存続が危ぶまれている状況にあるとして、オンライン上で資金集めのクラウドファンディングを開始した。

 

鬼木結子理事長

鬼木結子理事長

 鬼木理事長は「我が校は創立以来、日系コロニアの皆様に支えられ、ここまで参りました。皆様の恩返しのためにも、これから我が校から巣立つであろう視覚障害者たちのためにもご協力お願いいたします」と多くの人に支援を求めている。
 支援額によってお返しの品やマッサージのサービスが受けられる。目標金額は7月22日までに8万レアル。資金は診療所に勤める視覚障害者や教師の給与に充てられる。
 支援コースは様々設定されている。コースは20レアルからとなっており、40レアルのコースでは1時間のマッサージが受けられる。一番高い900レアルでは、リラクゼーションマッサージ講座36時間分が受講できるというものもあり、受講後は受講証明書がもらえる。
 同校は視覚障害者の自立支援を大きな目的として、本人も視覚障害者である鬼木市次郎さんにより1990年に設立された。サンパウロ州政府から公認されており、2年間の本科を終えると伯国内全土で有効なディプロマ(資格免状)が得られる。
 視覚障害者などは資格を持っていることで企業の障害者枠で採用されやすい事もあり、自立支援に大きく貢献していた。近年は視覚障害者以外に職をつけたい健常者も多く入学しており「会社員より高収入の人もいる」という。
 支援については下記サイトで確認できる(https://www.kickante.com.br/campanhas/escola-tecnica-oniki-nao-pode-fechar)

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 鬼木東洋医学専門学校ではコロナ禍以前、年に2回「格安マッサージの日」を開催し、生徒達が学んだ技術を見せる場も作っていた。例年1日で400人もの人が施術を受けにくるそう。コロナ禍で精神的に参って「癒やし」を求める人は多いのでは。だが、やはり人から人へ直接行うサービスである上、長い時間接触することから感染リスクが高く、残念ながら当面は無理のようだ。

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