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東西南北

 ボルソナロ大統領は19日、コロナウイルス感染で隔離中の身でありながら、官邸前にデモで集まった支援者の前に、池を挟み距離を保って登場した。大統領はそこでクロロキンを宣伝し、結党が大幅に遅れている自身の党「ブラジル同盟」について語り、「うまくいかなかったら別の手を考えている」などと語った。やはり熱心な支持者のあいだでも、新党の件は気にされていたか。この日のデモはボルソナロ氏が事前に参加しないことを伝えていたため、数10メートルに及ぶ長大な垂れ幕の長さに列が満たないほどの寂しい人の入りだった。
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 19日、社会主義自由党(PSOL)がサンパウロ市市長選候補選出の党大会を行なった結果、18年の大統領候補ギリェルメ・ボウロス氏がサミア・ボムフィム下議を破り選出された。ボウロス氏は、世論調査で11%の支持を獲得し、マルタ元市長を抑え支持率4位で、マルシオ・フランサ前サンパウロ州知事にも迫る勢いで、現職のブルーノ・コーヴァス市長の対抗馬として注目されはじめている。副候補がサンパウロ市最初の女性市長、85歳のエルンジーナ氏であることも話題だ。
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 ジアス・トフォリ最高裁長官が19日、サンパウロ州マリリアにある自宅で頭から転倒。サンパウロ市南部のヴィラ・ノーヴァ・スター病院に入院した。同長官は顔から血を流す状態だったといい、病院ではレントゲン検査も行なった。20日にはすでに退院しており、大事には至っていないようだが、後遺症などないよう願いたいところ。

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