ホーム | 日系社会ニュース | 松田陸軍中将が順調に昇進=プラナルト陸軍司令官に就任=平崎「大将への昇格間近か」

松田陸軍中将が順調に昇進=プラナルト陸軍司令官に就任=平崎「大将への昇格間近か」

松田ルイ・ユタカ陸軍中将(Comando Militar do Planaltoサイト)

松田ルイ・ユタカ陸軍中将(Comando Militar do Planaltoサイト)

 松田ルイ・ユタカ陸軍中将(サンパウロ、59歳、2世)がセルジオ・ダ・コスタ中将の後任としてプラナルト陸軍の司令官に指名された。7月28日に就任式が行われ、エジソン・レアウ・プジョー総司令官や軍関係者限定で着任の式典が行われた。「プラナルト軍へ司令官として着任されるのは優秀な中将のみです」――平崎靖之(ひらさき・やすゆき)サンスイ社長補佐は熱弁した。サンスイ社は陸軍から認定を受けたテント用資材等を生産する日系企業で仕事の都合上、陸軍関係に詳しい。


 平崎氏によると「大将への昇格がほぼ確定」といわれる重要な任地だという。事実、前任のコスタ中将は8月1日から大将に昇級していることから「日系人初の陸軍大将の誕生も近いのでは」と声を弾ませる。

式典の様子。右が松田中将(Comando Militar do Planaltoサイト)

式典の様子。右が松田中将(Comando Militar do Planaltoサイト)

 また、大将を多く輩出している第11師団で司令官を務めた池田隆蔵中将も「大将候補のひとりでは」と期待を寄せる。
 松田中将は少尉の頃に、終戦30年後もフィリピンで潜伏し闘い続けたという元帝国陸軍少尉の故小野田寛郎さん(和歌山県出身)の自伝をポルトガル語翻訳した『セン・レンジソン(降伏せず)』の出版を後押しした人物。第2次大戦時代の外国軍人に関する本がブラジル陸軍から出るのは異例中の異例だという。
 松田中将は少尉の頃に小野田氏の又甥(甥の息子)に出会ったことを機に、小野田少将の生きざまに感銘を受け、「ブラジル軍人にとってよい刺激になる」と翻訳出版を決意した。「これから士官となる人に読ませる」と考えているそうで、平崎さんは「大和魂のあつい人」と称した。
 松田中将は1961年沖縄県人の両親のもと聖市で生まれた。80年2月に予備士官学校へ入学し81年にアグリャス・ネグラス士官学校(AMAN)へ入学。
 84年12月に士官学校卒業後に第9機甲騎兵連隊(9º Regimento de Cavalaria Blindado)で3年間副官を務めた。後にAMANの騎兵基礎コース講師を務める。国外では国連グアテマラ和平検証ミッションや、米国ワシントン州陸軍委員会責任者など務めた。
 上級将校の名誉司令官としてサンタカタリーナ州のサン・ミゲル・オエステに配置されている第14機械化騎兵連帯や、第4機械化騎兵旅団の指揮等も務めている。

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