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ACAL七夕祭り無事開催=ドライブスルーやネット短冊=オンライン芸能も盛り上げる

ACAL関係者(右から3番目が池崎会長)

ACAL関係者(右から3番目が池崎会長)

サンパウロ市のリベルダーデ文化福祉協会(ACAL、池崎博文会長)は、8月2日に第42回七夕祭りを開催した。「今年はコロナの影響で開催できるか不安でしたが、無事短冊を飾ることができて本当によかった。この災禍でも短冊に願い事を書きにきてくれて本当に心の底から嬉しい気持ちがこみ上げてきます」――池崎会長(熊本県)は伝統の重みを感じながらそう語り、ホッとしたように胸をなでおろした。

 例年、メトロ駅前のリベルダーデ日本広場に十数万人の群集を集めて開催されている同祭だが、本年は新型コロナウイルス感染防止策を遵守し、こじんまりした形で行われた。

吹き流しと短冊が掲げられた竹

吹き流しと短冊が掲げられた竹

 当日は50人程のACALのボランティアが集まり、東洋会館での日本食の調理と販売、ニッケイパラセホテル向かいの駐車場内での七夕装飾を施した吹き流しや短冊が掲げられた竹を掲げ、来訪者を迎え入れた。
 催し物はフェイスブックやユーチューブで配信中継し、歌手の平田ジョエやヨコタ・カオリ、リカルド・ナカセによる歌唱、和太鼓の演奏、ソーラン節やよさこい踊り、阿波おどりの披露など、50以上の催し物が4時間半に渡って行われ、配信時は1千人以上の閲覧者が集まり、SNS上で多いに盛り上がった。
 池崎会長は「なんとか形を変えて開催することができた。この災禍の中、協力してくれた方、祭りに参加してくれた方々に本当に感謝しています。これからも日本の伝統行事を続けていきたい」と笑顔で語った。

ジェシカ・トランさんの娘

ジェシカ・トランさんの娘

 短冊祈願をしに会場まで来た2組にも取材した。日系三世の夫をもつ、ベトナム移住者一世のジェシカ・トランさんは、娘と共に両親の健康祈願を掲げるために来た。ジェシカさんは「この七夕祭りは毎年娘と一緒に行きます。今年はやはり親族がコロナに感染しないように祈願しました。毎年楽しみにしていたので、この災禍でも開催されて娘も喜んでいます」と笑みを浮かべた。
 非日系カップルのブルーノ・マジさん(Bruno・Madi)とローラ・ロンキさん(Lola・LONQUE)は恋愛成就と親族の健康を祈願した。

ブルーノ・マジさんとローラ・ロンキさん

ブルーノ・マジさんとローラ・ロンキさん

 ブルーノさんは、「七夕まつりは毎年参加していますが、彼女とは初めて。二人の恋愛と家族の健康祈願をしましたね。例年色とりどりですが、今年はコロナの問題があるからか、特に健康祈願を表す青色『PROTECAO E SAUDE』が多いですね。こうやって災禍の中でも祭りに参加できて嬉しいです」と語る。
 2日に行われた七夕イベントライブは以下にて視聴可能。ACALユーチューブ(https://www.youtube.com/channel/UCf-_q252L9CeaD4L3AMYPzQ)、フェイスブック(https://www.facebook.com/acalliberdadeoficial)。

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