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ブラジル大統領=独立記念日演説で物議=マスクなしに軍政擁護

7日のボウソナロ大統領(Marcelo Camargo/Agencia Brasil)

 独立記念日の7日、ボウソナロ大統領は、マスクをしないまま記念式典に参加した上、スピーチで軍事政権を擁護するなどして物議を醸した。8日付現地紙が報じている。
 独立記念日の式典は、ブラジリアのアルヴォラーダ宮で行われた。この日のイベントは例年、三権広場で盛大に行われていたが、今年はコロナウイルスの感染拡大を恐れて、国防省が例年通りのパレードの開催をとりやめた。招待客だけの予定だったが、直前になって一般公開を認めたため規模こそ縮小したが、約1200人が参加して人ごみが生じた。
 ボウソナロ大統領は午前10時頃、ロールスロイスのオープンカーに乗ってアルヴォラーダ宮に登場したが、これが問題となった。車の中央には大統領がマスクもせずに立っており、その傍らには、招待客の子供や孫など、小学生と思しき子どもたち10人ほどが隙間なく乗っていたためだ。子供たちの中でもマスクを着用していた子は少なかった。
 式典には、ミシェレ大統領夫人や長男のフラヴィオ上議、三男のエドゥアルド下議の他、ダヴィ・アルコルンブレ上院議長、ジアス・トフォリ最高裁長官、パウロ・ゲデス経済相、エルネスト・アラウージョ外相などが参加した。

 また、大統領は独立記念日用の国民へのメッセージの放送も行ったが、これも挑発的な内容だった。
 ボウソナロ氏はそこで、1964年の軍事クーデターを「共産主義から民主主義を守るための行為」と称したが、その際に「1984年にグローボ局もこう言って軍事政権を肯定した」と語ったのだ。
 大統領はグローボ局と強い敵対関係にあることで知られている。今回引用したのは、軍事政権終了直前の同局の見解であり、当時の社主もすでに物故者となっている。同局は2013年に、「当局の軍政支持は間違いだった」との見解を表明している。
 なお、12万人以上の死者を出したコロナウイルスに関する言及は、この日もなかった。

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