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「子供の将来」と「大人の命」の重さ

コロナ禍で輸血や成分製剤製造用の血液も枯渇している(Rovena Rosa/Agencia Brasil

コロナ禍で輸血や成分製剤製造用の血液も枯渇している(Rovena Rosa/Agencia Brasil

 新型コロナウイルスの世界的流行で、当たり前だと思っていた事が当たり前でなくなった人や、当たり前だと思っていた事や必要な事が出来なくなった人は多い。
 今まで通りには出来なくなったもの(一部は回復)は、買い物や観劇、外食、スポーツと列挙に暇がない。家族や友人と会うのいも思い通りに行かなくなった。以前なら目もくれなかった事が、これまでになく大切に思える人もいるだろう。
 他方、感染が怖くて病院や予防接種に行けないという話や、持病があるのに感染を怖れて診察を受けず、持病悪化で亡くなったという話には胸が痛む。
 コロナ感染と勘違いされ、コロナ患者専用病棟に入れられた末期癌患者が、PCR検査で陰性と判明した時には死亡という例もある。
 9月は臓器提供を呼びかける「緑のキャンペーン」月間だが、今年の臓器提供は例年以下。骨髄の場合、1~7月の提供者は昨年同期を30%下回った。骨髄などの臓器や血液は移植や種々の手術に不可欠だ。
 だが、コロナ感染を怖れて臓器提供や献血に行けない人、安全用具や薬、血液などの不足で診察や手術を受けられない人もいる。
 「子供への教育を中止したり放棄したりすれば、どれ程大きな損失を生むかと知っていれば、バーやレストランの再開以上に学校再開を考えるべき」と世界保健機関は言う。損ずるものが命なら、どう処するべきか。
 必要な予防対策などを講じ、行動様式を変えれば、人々の命を救う事が出来、子供や国の将来を救う事が出来るのに、踏み出せない人や機関も多い。コロナ禍の中だからこそ考え直すべき事、行うべき事がありそうだ。     (み)

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