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リベルダーデ東洋市、再開へ=早ければ今週末にも開始か=非東洋品禁止法案で物議

毎週末賑わう東洋市の様子(Foto/ Edson Hamasaki)

毎週末賑わう東洋市の様子(Foto/ Edson Hamasaki)

 聖市のリベルダーデ駅前で毎週末に開催され、「フェイリーニャ・ダ・リベルダーデ」の名で親しまれていた東洋市。クアレンテ開始以来、ずっと未開催だったが、今月から関係者の会議が本格化し、再開の兆しを見せている。当初は先週末(12、13日)再開という話もあったが流れ、早ければ今週末から開かれる可能性があるという。加えて、野村アウレリオ市議が提案する『東洋市で非東洋品の販売を禁止する』法案に関して、反対者が署名運動をするなどポレミックな様相を呈してきている。

 

 3日付けニッパキ紙によると、1日の会議は、サンパウロ市官房局オルランド・リンドリオ・ファリア事務局長や、野村アウレリオ市議、東洋市出展者協会(Aliber、エドソン・ハマサキ会長)の代表者と間で話合われた。
 再開の条件として、10の感染予防対策が講じられ、出展者に義務付けられる。予防対策は次の通り。
(1)出店テントと他のテントのと間を1m確保する。
(2)アルコールジェルの用意をすること。
(3)すべての出展者はマスク使用義務と正しい方法について案内を提示する。
(4)人間距離1・5メートルを保つ案内を掲示し、利用客へ指導する。
(5)出展者と各従業員はマスク、エプロン、手消毒用アルコールジェルを適切に使用して営業する。
(6)来場者の体温測定、マスクの正しい使用法、人間距離を指導するための人員を配置する。
(7)すべての出店テントに透明な間仕切りを設置し、出展者と来場者の直接接触を最小限に抑える。
(8)営業時間は11時から午後5時まで
(9)テント間隔を確保するために出店はローテーションとなる。土曜日・日曜日と出店許可を持つ場合はどちらかを選択する。
(10)出店許可を保有している出展者が重症化リスクが高いグループに属している場合、一時的に配偶者または二等親以内の親族が変って営業することができる。あくまでも一時的処置のため、変わりに営業する親族に許可を与えるものではない。

東洋市の食の広場はいつも人がいっぱい(Foto/ Edson Hamasaki)

東洋市の食の広場はいつも人がいっぱい(Foto/ Edson Hamasaki)

 同出展者協会で会計を務めるマエダ・シルビアさんによると、すでには距離をあけた出店テント配置調整を行っており、「現在の大きな課題は食の広場です」と語った。東洋市は今月後半からの再開を目途にしている。
 一方、8月下旬頃に野村アウレリオ市議が提出した『東洋市で非東洋品の販売を禁止する』法案(0789/19)は、出展者を中心に日系人からも反発する声が寄せられ、法案反対の署名活動まで行われた。
 日系非日系問わず「法案が承認されれば多くの人が職を失う」との反対意見が多く寄せられた。東洋市で30年以上前からパステスを販売しているパステス・ヤマグチの山口エドソンさん(二世、30歳)は「(この法案は)サンパウロ全体にとって極めて有害だ」と批判する。
 東洋市ではパステウやサトウキビジュース、タピオカ、アカラジェなどの屋台があり、パステスヤマグチのように数十年と出店しているところも多い。「『東洋のものではない』という事で出店できなくなるのは民主主義に反する」と強く憤りの声をあげる。
 オンライン署名サイト「Cange.org」では1万人を超える人が署名して反対の意思を表した。(8日時点)また、ブラジルの人種問題を専門とするポ語報道サイト「Alma Preta」に28日付けでも報じられ「黒人の歴史もないがしろにしている」と指摘している。
 提出法案について野村市議は「コロナ禍を機にリベルダーデ区で露天商を行う者を規制するのが目的」と説明しており、感染拡大予防策を講じず、ゴミを放置するなど苦情が近隣住民から来ていると訴える。
 野村氏は、1975年に東洋風の民芸品や手芸品を出品する青空市として始まった東洋市は、「観光や地域経済に貢献してきた」とし、その特性を残すことは「サンパウロ市の特色でもある」とつけ加えた。

 

 

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