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《ブラジル》世界のメディアや環境団体から批判殺到=大統領の国連演説に=支持者向け主張に終始

22日のボルソナロ大統領(Marcos Correa/PR)

 【既報関連】ボルソナロ大統領が22日に国連総会で行った演説が全世界的に強い反発を招いている。とりわけ、環境問題と新型コロナウイルス対策への批判が相次ぎ、事実と異なる発言を行ったことに疑問の声も出ている。23日付現地紙が報じている。
 22日の大統領演説は、同氏陣営では受けが良かった。下院の前連邦政府リーダーのヴィットル・ウゴ下議(社会自由党・PSL)は「すばらしい。我々の立ち位置を見事に表現してくれた」と絶賛し、アミウトン・モウロン副大統領も「我々の取り組みをしっかり網羅して語ってくれた」と評価した。
 だがそれ以外では、国の内外を問わず、メディア、政治家、環境団体から厳しい批判の声が相次いだ。
 まず、イギリスのガーディアン紙は、ボルソナロ大統領がコロナウイルスに関してマスコミを批判したことをとりあげ、「何度も軽視する発言を続けてきたのは当の大統領自身だ」と紹介した。
 米ブルームバーグは、コロナに関する大統領見解をブラジルでの感染者数と死者数に言及した上で皮肉って報道し、アマゾンの森林火災の写真も添えた。
 コロナ問題に関しては国内でも、大統領の「1人1千ドルを国民に支給した」という発言に噛み付く政治家が相次ぎ、ウンベルト・コスタ上議(労働者党・PT)、ランドルフ・ロドリゲス上議(REDE)らが計算間違いであることを訴えていた。

 さらに環境問題でも、世界的な非政府環境団体から次々と批判の声があがった。グリーンピースは大統領が「反環境活動の姿勢を強調しただけで恥ずかしい」と語り、「これでは経済活動に支障が出るだろう」と酷評した。
 この数日前には既に、かねてからボルソナロ大統領と対立してきたフランスのマクロン大統領が、EUとメルコスルの自由貿易協定に反対する意向を示している。
 気候変動の観測と温暖化防止活動を行う非政府団体のオブセルヴァトリオ・ド・クリマも「計算された愚かさ」と評し、「世界に向けて語っているのではなく、国内の支持者に向けて話したのみだ」と称した。
 政治家では、アレッサンドロ・モロン下議(ブラジル社会党・PSB)が「20万世帯の先住民の面倒を見ているなどと言ったが、彼らがコロナ禍で苦しんでいる時に水の支給を止めたくせに」とツイッターで批判した。
 大統領が事実と異なることを話す姿勢も問題視された。貧困是正のための団体オックスファムは、「想像上の国について話しているようだ」との声明を出し、世界自然保護基金(WWF)ブラジル支部も「2020年に国で実際に起っていることを否定したフィクション(作り話)を話している」とした。

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