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《ブラジル》アマゾナス州=観光関連は66%の減収=集客復活キャンペーンを開始

上空から見たアマゾン(Valter Campenato/Agencia Brasil)

 アマゾナス連邦大学とアマゾナス州観光公社が行った調査によると、同州では観光に関連した業界の収益が66%も減少したという。
 同州での観光収益の減少は2月から見られていたが、国内でコロナ感染症が広がり始めた事で、社会的隔離などの必要が言われ始めた3月からはその傾向がより顕著になった。
 新型コロナウイルス感染症(Covid-19)が観光業にもたらした影響を調べる調査では、収益が減ったと感じた業者が2月には30・3%、3月には54・6%いた。
 コロナ禍の影響が明確になった3月は、予約キャンセルが60・6%、顧客への料金の払い戻しが50%、サービス契約の先延ばしが51・5%、サービスのキャンセルが53%記録された。
 これらの動きにより、観光関連の業界全体では66%、旅行会社では72%、宿泊業者では70%、各々、収益が減ったという。
 アマゾナス持続可能財団(FAS)によると、新型コロナ感染症の拡大は、いわゆる観光業だけでなく、手工芸や釣りといった部門にも深刻な影響を与えた。これらの分野は小規模または零細な企業が多い上、国内外からの観光客への依存度が高い。
 経済的な影響は、宿泊施設が多いネグロ川下流など、複数の地域で確認された。

 宿泊施設を経営するロベルト・ブリット氏の場合、予約が入らなくなった上に、予約されていたパッケージのキャンセルなどで、3~5月は宿泊者が皆無となり、6万4千レアルの損失が出た。昨年同期の収益は5万1千レアルだった。ブリット氏は、「川沿いに住む企業家として、これほどひどい経験は初めてだ」という。
 スポーツもできる宿泊施設があるウタマンの持続可能開発保護区(RDS)では、予約キャンセルで200万レアルの損失が出た。ネグロ川のRDSでは、木材や繊維、種、石など、アマゾンの森林で入手できる材料を使った手工芸品の売上が減り、3~5月だけで少なくとも8500レアルの減収となった。
 FASは、観光関連の活動で生計を立てていたがコロナ禍で苦しんでいる先住民や土着の人、団体を支援するため、69の公共機関や民間企業、市役所などの支援を得て「アリアンサ(連盟)」を設立。諸機関からの資金は、各地域の必要に応じて用いられる。
 9月には、地元の観光業の業績回復を支援するためのキャンペーン「アマゾナスの夏」も始まり、各々の宿泊施設の歴史や施設までの道順などを紹介するフィルムも公表した。
 このキャンペーンは、アマゾナス州やブラジル北部に住む人々にアマゾンの自然やアマゾンの住民、アマゾンで生活する事の価値を再認識してもらい、アマゾンの観光を活性化するためのもので、需要は徐々に回復して来ているという。(27日付アジェンシア・ブラジルより)

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