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【日本移民112周年記念】コロナ禍で世代交代の光明=ブラジル日本都道府県人会連合会会長 市川利雄

市川会長

 今年、コロナウイルスによる未曾有の災禍の中、ブラジル日本移民112周年を無事、終えることができたことをうれしく思います。関連する行事を支えてくださった皆様に心から感謝申し上げます。ありがとうございました。
 ご承知のようにブラジル日本都道府県人会連合会(県連)は各県人会が共同し、先達移民の象徴である「ブラジル日本移民開拓先没者慰霊碑」の管理、日本文化・伝統を守り普及し、これを次世代に継承するための「Festival do Japão」(日本祭り)などを行っています。
 今年はコロナ禍により、多くの事業の実施が困難になり、戸惑うことばかりでした。特に、「Festival do Japão」(日本祭り)の中止は打撃が大きく、模索を続け、オンラインによる実施を提案しました。
 その結果、次代を担う青年層が企画から運営段階すべてに積極的に加わり、日本の郷土紹介を推進しようと新しい風が吹き始めました。
 当初は「まさか」の事態に困惑しましたが、オンライン日本祭りの実現だけではなく、世代交代の必要が言われて久しい日系社会の中で、そのバトンを受け継ぐ青年層の発掘という「まさか」の結果を導くことができました。
 このような成果が得られたのも、一世紀以上も前に何も持たずにブラジルに渡り、辛苦に耐えながら、将来の投資として子弟教育に精魂を傾けていらっしゃった先輩方のお陰だと思わずにはいられません。
 サンパウロにジャパンハウスがオープンして3年目を前にして、当地の日系人口にあたる200万人の入館者数を突破したり、日本祭り20万人の入場者の6割が日系以外の方であるなど、日本や日本文化はブラジル社会に十分溶け込んでいます。
 同様に、青年層は日系人としてのアイデンティティを持ちつつ日系社会という枠を飛び越えブラジル社会の核となってその成長と発展に貢献しています。
 今後の私たちの役割の一つに日系・非日系といった枠組みではなく、日本に強く惹かれ、つながりと連携を求める層を育て、単に文化面や人材面だけではなく経済面も含めて、ブラジルを代表して日本と交流していけるよう青年層などと共に、大きなヴィジョンを描きそれに向かって歩むことであると考えています。
 コロナ禍も落ち着く方向に向かっているとはいえ、まだまだ、完全に収まっていません。皆様、ご健康には十分にご配慮され、楽しい夢に向かって共に歩んでまいりましょう。

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