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文協=国士舘に苗木287本植樹=「未来への桜プロジェクト」=下本八郎元州議が大賞賛

植樹する石川会長

植樹する石川会長

 ブラジル日本文化福祉協会(石川レナト会長)はサンパウロ州サンロッケ市の国士館大学スポーツセンターで9月12日、「未来への桜」プロジェクトの植樹式を開催し、桜の苗木287本を植えた。同27日からは植樹の模様を文協ユーチューブで放送し、本格的な撮影機材やドローンを使用して撮影された動画が公開された。


 同プロジェクトは寄付金を募り新たに桜を植えるプロジェクトとして立ち上げられ、収益は同センターの維持や日本文化継承活動等にも充てられる。水本セルソ実行委員長は「日本文化の発信地としての国士舘の良さをより際立たせる事ができれば」と期待を込める。
 当日の植樹式挨拶で石川会長は、「パンデミックにより文協の各施設はいまだ閉館となっていますが、文協は止まりませんでした」と力説し
「協力していただいた方々に心より感謝申上げます」と感謝の意を示した。

下本八郎元サンパウロ州議

下本八郎元サンパウロ州議

 下本八郎元サンパウロ州議もマイクの前に立ち、「ブラジルに日本のスポーツ精神や文化を普及するため、1981年に日本の国士舘大学へ訪問したのが始まりです」と同スポーツセンターの歴史を解説し、植樹式を「すばらしい」と大賞賛した。
 青年文協のラファエル・ぺッターセン委員長は「私たちと共にプロジェクトの桜が育って行くのが楽しみです。」青年文協から15人が下準備のために前日から参加しており、ジュリア・オオツカさんが収録動画のレポーターを勤めた。
 同スポーツセンター運営委員会の山村シルビオ委員長(二世、52)によれば、桜の苗木287本はそれぞれを4つの地区にわけ植樹が行われた。桜祭り会場近くには日本人ブラジル移民112年にちなんだ112本、文協創立年数にちなみ65本を中心部に植樹し、陛下の現在の年齢にちなんで60本を中心部に、さらに原沢パビリオン周辺に50本が植樹された。
 植樹された苗木には支援団体もしくは支援者の名前が刻印された金属のプレートが苗木付近に挿された。苗木の管理については追加費用なしで10年間維持管理を保証し、枯れた場合は再度植樹をするという。
 植樹式の動画は下記ページ(https://www.youtube.com/watch?v=ZzzyKLn9Ews)から視聴可能。

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