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《ブラジル》コロナワクチン義務化めぐり意見対立=サンパウロ州知事牽制するボルソナロ

 新型コロナウイルスに対するワクチン接種をめぐり、ジョアン・ドリア・サンパウロ州知事とボルソナロ大統領とが、「義務化するか否か」について、全く異なる主張をし合っていると、19日付現地サイトが報じている。
 事の発端は16日、ドリア知事がコロナのワクチンに関して「医者に処方禁止を言い渡されているような人でない限り、ワクチンの接種は義務だ」と語ったことにある。同知事は、サンパウロ市のブタンタン研究所の援助の下で治験を行っている中国製のワクチン「コロナバック」の結果が良いことから、同ワクチンの接種を州民に義務づけたいと考えている。

 それに対し、ボルソナロ大統領は16日に「ワクチン接種は義務ではない」とネットで発言。19日も大統領官邸を出る際、記者団に関して「1975年に制定された全国ワクチン・プログラムでは流行病も含んでいるが、義務化するかどうか決めるのは保健省。そして、(パズエロ)保健相自身が義務化しないと言っている」として重ねて否定した。
 ボルソナロ大統領や保健省は、ドリア知事の評価が上がることを嫌って中国製ワクチンを否定し、英国オックスフォード大学のワクチンだけを推奨したがっているのではという批判もあがっている。

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