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日伯外交125周年記念切手=交流促進で8回目の発行=ブラジル外務省で3日式典

アラウージョ外相(左)と山田大使(駐伯日本大使館提供)

アラウージョ外相(左)と山田大使(駐伯日本大使館提供)

 「日本とブラジルは、共に夢を実現してきたパートナーです」││首都ブラジリアの外務省で開かれた日伯外交樹立125年記念切手の発行を祝す祭典に招かれた山田彰駐ブラジル日本国大使は二カ国間の関係をそう評した。式典は3日に行われ、西森ルイス下院議員の他、エルネスト・アラウージョ外相、ネルシーニョ・トラド上院議員(外交防衛委員長)、フロリアーノ・ペイショット郵便公社総裁らも出席した。


 山田大使は式典でブラジル政府への深い感謝を述べ、約200万人の日系人社会と、30周年を迎えた在日ブラジルコミュニティを挙げ、「両国の友好関係の重要な礎」と強調した。
 様々な分野で日伯関係強化に携わり、日本政府・企業によるプロジェクトを通してブラジルの経済発展を見届けてきた山田大使は、「両国は基本的な価値感を共有する国際戦略的パートナーです」と重ねて述べた。
 さらに二カ国間協力に留まらず国連安保理改革やWTOでの協力や気候変動などでも国際場裏で「緊密に連携している」と関係の強さを説明し、「両国間関係は素晴らしく良好だが、さらなる発展の余地がある」ことから「今後も一層の協力を進めていきたい」と更なる日伯間関係深化への意気込みをみせた。

日伯外交関係樹立125周年記念切手(駐伯日本大使館提供)

日伯外交関係樹立125周年記念切手(駐伯日本大使館提供)

 アラウージョ外相も挨拶で、日伯の長きにわたる友好と協力関係を振り返り「幅広い分野で両国関係を一層強化していきたい」と表明している。
 記念切手には両国を代表する花の桜とイペーが描かれている。2つの花の間に描かれるリボンは、両国の国旗に用いられている色を使い二カ国間の友情を表現している。デザインは郵便局デザイナーのリディア・マリア・フロヴィッチ・ネイヴァさんが手がけた。
 ブラジル郵便公社はこれまでに、日伯交流に関する記念切手は7回発行してきた。1957年の「日本人移民50周年」記念切手から始まり、1967年の天皇皇后両陛下の訪問、1968年にヴァリグ・ブラジル航空の日本就航記念、1988年の日本移民80周年記念、1995年に日伯修好100年、2008年に日本ブラジル移民百周年、2018年日本移民110周年記念切手が発行されてきた。
 新たに発刊された記念切手や過去の切手はブラジル郵便公社が運営するサイト「Filatelia Correios」の「ブラジル切手からみる日伯外交のあゆみ」(http://blog.correios.com.br/filatelia/?p=44024)で、125年の歩みと共に確認することができる。

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