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東西南北

 ブラジルでスポーツといえば、ほとんどサッカーで埋まるのが常。だが18日付現地紙は、ブラジルが生んだ伝説のボクサー、エデル・ジョフレが1960年11月18日に世界バンタム級チャンピオンに輝いたことと、それから60年が経過したことを大きな記事で伝えた。ジョフレといえば日本でもおなじみのボクサーで、ファイティング原田とのタイトルマッチを2度行って負けたが、ボクシング史上に残る死闘を繰り広げたボクサーとして知られている。特に、65年の第1回目の対戦は日本での視聴率が54・9%を記録し、伝説の試合となった。当時のブラジル日系社会の心境たるや、複雑だったのでは。ジョフレは73年にフェザー級で2階級制覇。現役時代に喫した2敗は原田によるものだけだった。
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 17日に敵地で行われたサッカーの南米予選、強敵の対ウルグアイ戦で、ブラジル代表はアルトゥールとリシャルリソンのあげた2点を守りきり、2―0で快勝した。ネイマール、コウチーニョ、カゼミロ抜きの苦しい状況を乗り切り、セレソンはこれで4連勝。堂々の首位に立っている。次節は間隔が少し空いて、来年3月となる。その頃までにコロナがどうなっているか。ドリア・サンパウロ州知事のもくろむコロナバックの一般向け接種ははじまっているか。
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 11月の感染者、死者増加で「第二波到来か」(第一波すら終わっていないとの声も)と囁かれているコロナ。第二波がすでに巻き起こっている欧州ではロックダウンは実施しても、サッカーの試合を中止にしているような国はない。そうした生活習慣への対処をどうするか。経済的にもクリスマス前は商業活動を認めてほしいところだが。今後、気になるところだ。

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