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《ブラジル》コロナ禍=死者増加で新対策続々=リオ、BH、サンパウロ市など

ベロ・オリゾンテ市の規制強化について報じた4日付G1サイトの記事の一部

 新型コロナの感染再拡大で、感染者や死者の増加に危機感を抱いている自治体が、次々に新たな対策を発表していると4日付G1サイトなどが報じた。
 3日現在の感染者は前日比5万434人増の累計648万7084人、死者も755人増の累計17万5270人。直近7日間の1日あたりの感染者と死者の平均は4万409人と544人となった。
 感染者数は5位に落ちたが死者数は2位のリオ州では、サンゴンサロやヴォルタ・レドンドで一斉検査が始まった。入院できず、自宅待機だった患者が救急車で移送中に死亡といった例も起きているリオ市は4日、コロナ感染者用の病床を増やし、市立校の対面授業を中止した。

医療者不足で専用病床を復活させられないと報ずる4日付ディアリオ・ド・スドエステ(パラナ州南西部のメディア)の記事の一部

 その一方、短時間に客が集中するのを避ける目的で、ショッピングセンターを24時間営業とする事を許可した。同州では3日に3788人の新規感染者と127人の死者増加を記録した。
 サンパウロ州政府は4日、監査官1千人を新規採用し、マスク着用、社会的な距離確保などの規制が守られているかの監査を強化すると発表した。
 同州では、年末年始の集まりも10人未満とするよう要請。サンパウロ市では7月に大晦日のイベント中止を発表していたが、年末恒例のサンシルヴェストレ国際マラソンも、来年の7月11日に延期された。
 ミナス州ベロ・オリゾンテ(BH)では4日、7日からバーやレストランでの飲酒を禁ずると発表した。食事時間が長引いて人混みができ、感染が拡大するのを防ぐ事が目的で、それ以外の飲食は認められる。ミナス州は感染者数が2位、死者も3位だ。BHの感染者は3日現在で5万5039人、死者は1675人だ。 

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