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東西南北

 17日、ツイッター上を「ウクラニザ・ブラジル(ブラジルをウクライナにせよ)」とのハッシュタグが大量に立った。これは「新型コロナウイルスワクチンの義務化」を問う最高裁の審理で義務化を支持する判事が多数派になったことを受けて反対派が起こしたものだ。この言葉は今年の5月に「反最高裁・連邦議会」の反民主主義デモが起きた際、最高裁に花火を発射して逮捕された極右運動家サラ・ウィンター容疑者の言葉。「革命」を叫ぶ彼女はウクライナで軍事訓練を受けていた。だが、これは最高裁だけの独断ではなく、世論調査でも7割以上の国民がワクチン接種を希望している。自分たちの意に沿わぬことに対して、暴力的メッセージで威嚇するのはいかがなものか。
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 17日、最高裁のルイス・フクス長官はジョアン・ドリア・サンパウロ州知事の訴えを受け入れ、同州が11日に出した、「バーやレストランでの20時以降の酒類販売禁止」を再度有効にする判断を下した。コロナ対策としての州の命令に猛反対した飲食業界の訴えで、14日にサンパウロ州地裁がこの命令を無効にする判断を出し、波紋を投げかけていた。コロナによる感染者、死者が再び急増する中、「営業できているだけでもありがたい」と謙虚になるべきという声も。
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 週末のサッカーの全国選手権。首位サンパウロは16日に試合をやったため、この週末は試合がない。一方、リベルタドーレスの試合が15日にあったばかりのパルメイラスは今日19日に敵地でインテルナシオナル戦がある。パルメイラスは23日にもブラジル杯の準決勝の試合が組まれており、過密スケジュールとなっている。

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