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《ブラジル》コロナ禍=極貧層増加し約4千万人に=国民の5人に1人が月89レアル以下

サンパウロ市のファベーラ(貧民街)の様子(Foto: Rovena Rosa/Agência Brasil)

 国内で「極貧」と見なされる層が、2014年以降では最高となる1400万世帯、約4千万人を記録したと、6日付現地サイトが報じている。
 これはコロナ禍の真っ最中、都市省が行っている極貧家族の登録システム「カダストロ・ウニコ」の2020年10月の統計でわかったものだ。
 それによると、一人あたりの月の生活費が89レアル(約1725円相当)以下に相当する家庭は昨年10月の時点で1405万8673世帯。2014年12月に1409万5333世帯を記録して以来の最大数となった。これは具体的な人数に換算すると3999万人となり、約4千万人となる。人口の約5人に1人だ。

 ボルソナロ政権が始まった2019年1月からだけで130万8005世帯も増えたことになる。
 一人あたり89・01レアルから178レアル(約3450円相当)がひと月の生活費という層は287万7099世帯、178・01レアルから最低給与の半分である522・50レアル(約1万円)以下までの層は626万5934世帯、最低給与の半額から最低給与の世帯が653万2908世帯となった。

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