
国際交流基金は海外向けに日本映画の魅力を発信する「JFF Plus」を開設し、あわせてオンライン日本映画最「JFF Plusオンラインフェスティバル」(https://watch.jff.jpf.go.jp/)をブラジル、メキシコ、カナダで2月5日から14日の期間に邦画30作品を公開する。映画は専用サイトで無料視聴できる。日本語映像で、ポルトガル語などの字幕が選べる。
配信映画は1日毎に2本から4本ずつ更新される。作品は日本名作や、2020年に公開されたばかりの『前田建設ファンタジー営業部(英題=Project Dreams – How to Build Mazinger Z’s Hangar)』(英勉監督、2020年)などの準新作も取り揃えている。
日本最大の魚河岸の魅力を深掘りするドキュメンタリー映画『築地ワンダーランド』(遠藤尚太郎監督、2016年)も上映される。

アニメ作品には、大人でも楽しめるとSNSで話題になったアニメ作品や新美南吉の名作童話「ごんぎつね」をベースにしたコマ取りアニメ『劇場版ごん(英題=GON, THE LITTLE FOX)』(八代健志監督、2020年)などのアニメ作品もラインナップに加わっている。
国際交流基金サンパウロ日本文化センターの洲崎勝所長は「今までこの本数をリアルイベントでするのは難しかった」とオンライン開催による利点に頷く。今後もオンラインによる事業を企画中で、昨年から始まったコロナ禍を機に本腰を入れている様子だ。
笹尾岳所長補佐は「再生数が多ければ、来年に実際の映画祭イベントにしたい」意気込む。「現地の人の声を積極的に取り入れて行きたい、改善点などのご意見も是非」と呼びかける。
2月14日以降にはドイツ、イタリア、スペイン、ハンガリー、エジプトで全20カ国で開催される。なお、日本国外にむけ邦画の魅力を発信する企画という趣旨から開催期間中の国のみで視聴が可能。
視聴は無料だがアカウントの作成が必要となる。同祭の映画視聴については(https://watch.jff.jpf.go.jp/page/how-to-enjoy/)。ブラジルで公開される作品は(https://watch.jff.jpf.go.jp/page/brazil/)から確認できる。