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《サンパウロ市》対面授業再開で感染悪化=116校で感染者や死者確認

コロナで死亡した教師を追悼して服喪を宣言したサンパウロ市北部のベルタ・ルッツ校(Sindsep/Divulgacao)

 新型コロナ感染症による入院患者が新記録を更新し、集中治療室(UTI)占有率が高まる中、サンパウロ市の公立校教師達が対面授業の中止を求めている。
 サンパウロ市公務員組合(Sindsep)によると、2月15日の対面授業再開以来、116校で生徒や教職員計335人が感染し、2人が死亡したという。
 一方、市教育局によると、感染確認で対面授業を中止した学校は12校のみだ。教職員達は感染検査は自腹だし、疑似症患者の登録も行われていないため、当局が把握できてない例が多いと見ている。州立校では2月8~12日だけで77人の感染を確認している。
 対面授業再開とそれに伴う感染急拡大は教職員による抗議行動も招いており、4054ある市立校中、半数以上の学校の教職員が参加している。
 2日のブタンタン地区の地域教育局前でのデモは一例で、対面授業再開の条件として、教職員の感染検査や予防接種の徹底、換気や社会的な距離確保、マスクやアルコールジェルなどの衛生用品配布などの衛生基準の順守、適切な人員の割り振りなどを挙げている。
 州保健局のジェアン・ゴリンクテイン局長は2日、対面授業の中止を支持すると発言したが、州教育局やドリア知事が中止に反対する意向を表明したのを受け、「個人的な見解」と弁明する場面も見られた。
 同州全域は6~19日、外出基準が最も厳しい赤レベルとなり、公立校の授業も原則リモートとなるが、親が医療従事者などで子供と同伴できない場合や、ダウン症などで生活のリズムを変える事が困難な生徒、コンピューターや携帯電話がなくてリモート学習が困難な生徒、習熟度が低く、教師の助けが必要な生徒などへの対面授業は継続する予定だ。

 教職員の一部はリスク要因があったりして自宅勤務となっており、対面授業とリモートの授業を並行して行うための人員確保も容易ではない。
 サンパウロ市の教師の一人が2月26日に開設した「服喪なし学校運動(Movimento Escolas sem Luto)」というページには、州内全域の学校関係者らのメッセージが2千件以上届いており、教職員が亡くなったという情報も絶えないという。
 市や州は、学校名などが挙げられておらず、情報の裏付けが取れないとしてコメントを避けている。教職員の中には報復措置を恐れて名前を明かさない人達もいる。
 市役所は、校内の設備改修や資材の購入に5億7100万レアル、液体石鹸やコップなどの衛生用品キットや体温計、布製マスク、フェイス・シールドなどの購入費用にも2千万レアルを投じたとして、対策は充分としている。衛生基準順守や社会的な距離の確保などを徹底するために生徒の母親を雇用する「マインス・グアルジアンス(Mães Guardiãs)」では、各人に1155レアルを払う予定だ。
 州政府も、布製マスクや体温計、液体石鹸、アルコールジェルとトーテム、ペーパータオルなどを購入、配布している。また、換気その他の改修工事には、昨年中に7億レアル、今年度も同額を投じてきたという。(3日付G1サイトより)

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