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《ブラジル》新型コロナの二重感染例を確認=30代の女性2人が2種の型で

入院中のコロナ感染症患者達(4日付Poder360の記事の一部)

 ブラジル国内の研究者達が、新型コロナ感染症の患者の中に異なる遺伝子情報を持つ新型コロナウイルス(Sars-CoV-2)に同時に感染する重感染を起こしている患者がいる事を確認した。
 重感染は同一の人物の中に複数の型のウイルスが存在するため、別々の時期に異なった型のウイルスに感染する再感染よりも変異株が発生しやすくなる。
 重感染者の存在を確認したのは、リオ・グランデ・ド・スル州ノヴォ・アンブルゴのフェエヴァレ大学分子微生物学研究室と、リオ州ペトロポリスの国立コンピューターサイエンス研究所の研究者達だ。
 研究者達は第1波での感染拡大の速度と第2波での速度が大幅に異なる事に気づき、感染症患者92人が感染したウイルスの型や各ウイルスがどのような変異を遂げているかを調べていて、重感染を起こしている患者がいる事を発見した。
 重感染者は2人で、どちらも30代の女性だ。一人はパンデミック開始当初から確認されていた型のウイルス2種に感染していたが、もう一人は従来型のウイルスと、リオ州で最初に見つかったP2と呼ばれる変異株に感染していた。

 P2は英国型や南アフリカ型、マナウス型のいずれとも異なる遺伝子情報を持っており、従来型より感染力が強い。重感染を起こしていた二人はどちらも軽症で、入院は必要なかった。
 フェエヴァレ大学のフェルナンド・スピルキ氏によると、国内で見つかり、感染力が強い型のウイルスは英国型とP2が中心だが、細胞の中に大量に入り込み、重症化しやすいP1(マナウス型)も増えている。
 同氏は、感染が抑制できないまま、英国型やP2、P1が同一人物の中に入り込む状態が生じれば、変異株が交わり合って、感染力の強さと重症化させやすい要素を併せ持つ変異株が生じ、感染抑制をより困難にさせる可能性が出てくる。
 新たに誕生する変異株は、現在使用されている予防接種ワクチンで生じる抗体で感染を防ぎきれなくなる可能性もある。新変異株誕生の可能性がある事は、現在使われているワクチンには効果がないかもしれないから接種は無意味とか、接種を受けない方が良いという事は意味しない。
 むしろ、1日も早く集団接種を行い、感染拡大を少しでも抑える事が、新たな変異株が誕生する可能性を減らし、重症化や入院期間の長期化、致死率上昇といった状況を減らす事につながると、スピルキ氏は説明している。(4日付エスタード紙、同Poder360より)

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