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《ブラジル》止まらない感染爆発!=3日連続で死者2千人超=今月中に30万人の大台に=英国製ワクチンを正式承認

3日連続で死者2千人超えを報じる12日付けCNNサイト

 12日19時現在、ブラジルは3日連続してコロナ死者が2千人を超えた――。12日現在の感染者は8万5663人増の1136万3380人、死者は2216人増の27万5105人。さらなる増加が見込まれており、死者累計は今月中に30万人を越えそうな勢いだ。
 昨年末からの感染第2波は、明らかに第1波より強烈だ。変異株やカーニバルの3密による感染急拡大で医療崩壊が進み、1月以降の死者が昨年の死者累計を上回った市が全体の22%に及んでいる。
 直近7日間の平均感染者数の6万9141人/日と平均死者数の1703人/日は、連日の新記録更新だ。感染者は2週間前より35%、死者は48%増えている。
 そんな中、パズエロ保健相が3月に使える予定だったワクチンの量が減ったとの発言を繰り返し、ワクチン不足で接種を一時的に中断する自治体が出るなど、新型コロナの予防接種計画が進まぬ中、国家衛生監督庁(Anvisa)が12日、オックスフォード・ワクチンの正式登録を認めたと同日付現地サイトが報じた。
 オックスフォード・ワクチンは国内でも治験が行われ、1月17日に緊急使用許可が出た。同ワクチンは唯一、Anvisaの承認前に購入や国内生産のための投資が認められたワクチンだ。

オックスフォード・ワクチンの接種光景(Tânia Rêgo/Agência Brasil)

 だが完成品やIFA(有効成分)の輸入の遅れ、オズワルド・クルス財団(Fiocruz)での機械の故障などで、予防接種キャンペーンでの使用量は伸びず、ブタンタン研究所が生産するコロナバックに大きく水を開けられている。
 このような事情もあり、保健省の予防接種計画はワクチン供給量が不安定で、リオ州やミナス州などで、ワクチン不足による予防接種中断が起きている。
 そんな流れの中で、オックスフォード・ワクチンが正式承認された。Fiocruzは既に、IFAを国内生産するための技術移転を早めるよう、アストラゼネカに働きかけている。技術移転がかなえば、輸入に頼る必要がなくなり、国内生産にも拍車がかかる。
 連邦政府によるワクチン入手の遅れは、ワクチン購入を容易にする法案裁可や最高裁による自治体による購入承認後、州や市による共同購入の動きを加速している。
 11日にはボルソナロ大統領も接種を受ける意向を表明したが、挙国一致には程遠い。同日現在の予防接種実施数は1回目のみ929万4537人(4・39%)、2回目も終了331万7344人(1・57%)に止まっている。

 オックスフォード・ワクチンは、接種直後に血栓ができたとの報告があり、少なくとも4カ国が接種を中断。Anvisaも11日、事実関係を調べる意向を示したが、世界保健機関(WHO)が12日に危険性より益の方が大きいとして接種継続を奨励した事もあってか、ワクチンと血栓との関係を示す証拠がないとして、正式承認した。

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