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《ブラジル》下院議員初のコロナ犠牲者=知らぬ間に妻も1カ月前に死去

シアヴィナト下議(Divulgacao/Facebook)

 13日、下院議員のジョゼ・カルロス・シアヴィナト氏(進歩党・PP)が、コロナ感染症により死去した。66歳だった。下議では初のコロナウイルスの犠牲者となった。14日付現地紙が報じている。
 シアヴィナト氏はコロナウイルスに感染し、3月3日からブラジリアの病院に入院。1週間後には集中治療室に移された。同氏の妻のマルレーネ氏は3月12日にコロナ感染症で死去していた。マルレーネ氏は3年間、癌で闘病をしたが、闘病中にコロナウイルスに感染し、重篤化した。側近によると、シアヴィナト氏には妻の死は伝えられていなかったという。

 シアヴィナト氏はパラナ州イグアラス市で生まれ育ち、州立マリンガ大学卒業後に公人となり、2004年に行われたトレド市の市長選に当選。同市市長を2期務めた後、14年にパラナ州議に当選。下議当選は18年で、まだ1期目だった。
 下議では農牧委員会に所属。ボルソナロ大統領支持派ではあったが、市の権限を認める立場を固持していた。
 シアヴィナト氏は下議では初のコロナの犠牲者だ。上院では既に、ジョゼ・マラニョン氏(民主運動・MDB)、アロルデ・デ・オリヴェイラ氏(社会民主党・PSD)、マジョール・オリンピオ氏(社会自由党・PSL)の3人が亡くなっている。
 14日昼現在では葬儀、埋葬の詳細は未定だが、シアヴィナト氏の遺体はブラジリアからトレド市に送られる。

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