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文協=評議員会で石川会長再選=昨年約70万レアル赤字=「経済的な安定策を探る」

再選の挨拶をする石川会長

再選の挨拶をする石川会長

 ブラジル日本文化福祉協会(石川レナト会長)は第158回定期評議員会を24日午前9時からオンライン開催し、石川氏を会長とする連記名簿(シャッパ)が信任され、再選となった。次の2年間の理事会、評議員会、監査役が選ばれた。石川会長は「若者に次世代を任せるための準備を加速させる。我々はブラジ人として当地政府機関や民間組織との連携をより深めて、日本文化普及に邁進すると同時に、日本や在日ブラジル人との絆も強めていく」と新任の挨拶で宣言した。

 

 水本セルソ専任理事から2020年度の理事会事業報告、国井ジェルソン会計専任理事から同年度会計報告が行われ、その場で承認された。会計報告では昨年12月末現在で収入345万レアル、支出414万レアルで差し引き約70万レアルの赤字になっていることが報告された。
 一昨年2019年の収入は582万レアル、支出565万レアルだった。前年比で20年には収入が40%減、支出は27%減となった。

出席者の皆さん

出席者の皆さん

 パンデミックが始まってから、稼ぎ頭だったイベント収入、大講堂などの貸出し収入、日本館や史料館の入場料収入などがほぼゼロになった。パンデミックが始まって以来閉まっている日本館だが、人件費、庭木の手入れや錦鯉の世話、池にあるポンプ修繕費などに維持経費だけでも月2~3万レアルかかるという。
 昨年は職員5人削減やコンドミニオ経費半減など数々の支出削減策を図り、「史料館と日本館のアミーゴ・キャンペーン」募金で約25万レアル、桜の苗木キャンペーンで30万レアル、計55万レアルを集めた。だが臨時の協力金を含めても収入減をカバーすることはできず、その分が赤字になった格好だ。
 4月20日現在で文協の銀行口座には242万レアルあまりの預金がある。だがその内訳のうち161万レアルは移民史料館用に連邦政府承認プロジェクトPRONACで集めたもの、他にも使途が決められた資金があり、月々20万レアル前後かかる文協本体の運営費に使えるお金はかなり心細い。パンデミックでも変わらない会費収入(60~70万レアル)はますまず重要な安定財源となっている。
 そんなコロナ禍緊急事態の最中、難しい文協の舵取りを担う理事会、評議員会、監査役のシャッパが、今回の選挙で全員一致で信任された。

評議員会の山下新会長

評議員会の山下新会長

 石川会長は再選後の挨拶で「パンデミックが来年に向けてどうなるかは不透明だが、地方理事と団結を強めつつ、経済的な安定を求め、若者への継承を進める。新しい時代を見極め、力を合わせていきましょう」と呼びかけた。
 評議員会の新会長、山下譲二氏も「一般社会での文協の認知度を上げるという、石川会長が掲げた方向性に賛同する。我々のアイデンティティを守りつつ、未来を見据え、次世代に渡していきたい」と抱負をのべた。委任状が5通、オンライン出席者が35人。当選シャッパは次の通り。
◎理事会
【会長】石川レナト
【副会長】西尾ロベルト義弘(第一)、秀島マルセロ(第二)、頃末アンドレ(第三)、佐々木ヴァルテル(第四)、和田ロドルフォ(第五)、山下リジア玲子(第六)、山村シルビオ(第七)
【専任理事】照屋ウーゴ武次
【会計専任理事】石川タケシ
◎評議員会
【会長】山下譲二
【副会長】桂川富夫(第一)、松尾治(第二)、西村リカルド(第三) 
【幹事】水本セルソ(第一)、エリソン・リマ(第二)、楠本留巳(第三)
◎監査役
【正監査】高橋博、清原健児、小笠原ロナルド【補充監査】山田タカオ、野村昌治、清水リジア


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